810.蝶々は 万葉集に 出てないが ひらひらひらと 浮世羽ばたく
世の中、知らないことが多い。
例えば蝶🦋のキアゲハについて。7月2日朝、いつものように玄関先でミニトマト🍅とオクラの苗に、「お早う」と声を掛けていた。
ミニトマト(ブラックチェリー)の実が2つ赤茶色になっていた。雨が多いので実が割れる前に収穫しようとして手を伸ばした。すると1つにナメクジがいて、ヘタ近くを相当齧っていた。「この野郎」と思いつつその2つをもごうとして、まだ熟れていないもう1つをも取ってしまった😢。
その後オクラなどを見回り、門扉の側まで来た。
「あれっ!」
見たことがない縞々の太い塊がある。2つも。よく見るとキアゲハの五齢幼虫。太さ1㎝で長さ7㎝ほど。
キアゲハの雌は100個くらいの卵🥚を産むが、賢いのでできるだけ分散して柚子や山椒の葉に卵を産み付ける。その卵が孵化すると一齢幼虫になる。2、3日すると脱皮して2齢幼虫に。脱皮後の殻を食べ、葉を食べて成長して最後に五齢幼虫になる。その後適当な場所を見付けて蛹(さなぎ)になり、2週間後には羽化して飛び立つ。
拙宅の2匹の五齢幼虫はパセリの枝にいる。このパセリ、既に種を付け始めているので、葉は収穫するほど大きくならない。それで彼らをそのままにした。どこで蛹になるか分からないが安全な場所を見付けて欲しい。
因みに下記写真は2週間ほど前に撮った写真だが、幼虫や蛹の時の姿を見てはいない。
以前のブログNo.510と743で蝶🦋と魂に触れた。調べてみると、中国の思想家荘子が著した『荘子』の「胡蝶の夢」に、「身体を自己(魂・意識)の外形とした場合、夢の中では自己意識を持たない蝶に化する」とある1。
更に、ハイデルベルク大学のマイケル・ラディッチ教授によれば、輪廻する実態を蝶の魂と呼び、メキシコのアステカ文明では死者(特に戦死者)を蝶に結び付け、カナダのハイダ族は蜻蛉(トンボ)と蝶を魂とし、北米のブラックフット族は蝶を夢と眠りに結び付ける2。
さて、ここでは霊魂云々に深入りしないが、蝶がひらひらと舞う姿はのんびりとしているし、安らかな気持ちにしてくれる。それが人々に受けるのだろう。
しかし北朝鮮はミサイルのドンパチで忙しい。現地の蝶は生活に手一杯で、霊魂や眠りなどを体現する余裕はない筈だ。
尚、キアゲハの卵などについての記述は検索して知ったこと。故に、知らないことが多い、と。故に、学ぶことも多い。
捕捉:今朝見ると2匹の幼虫の姿はない。
[出典1 Wikipedia『荘子』(参照 2024-7-2)]
[出典2 https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp>bitstream>m...
『蝶としての魂、あるいは蝶の魂』新宮一成訳(参照 2024-7-2)]