797.時間とは 意識を無視し 過ぎていく 誤解生んだり 記憶消したり

 

 6月17日午前、筆者はモヤモヤを背負ったまま買い物に出掛けた🚲。真夏日と湿度の影響かもしれないと思った。

 M商店街ではホーレンソウとキウイ🥝を買った。次にトリ🐔のササミと手羽先を購入。手羽先を買ったのは近所のBさんに触発されたから。膝に水が溜まる彼女曰く、手羽先はコンドロイチンが豊富で関節にも良いと。

 ササミの青紫蘇巻きをメインにして夕食の支度🔪をしていた時、原因の発端に気付いた。

 前日のダラダラ夕食の時、『人間の証明』(1977年)を観た。筆者が松田勇作のファンだったからだ。彼は東京の刑事を、ジョージ・ケネディがニューヨーク市警の刑事を演じた。映画📽では1人の若者がニューヨークから東京へ来るが、ホテルのエレベーター内で刺されて🗡、捜査が始まる。

 封切り直後に観た映画の各場面が記憶を呼び戻してくれる。

 ところが主役の松田の印象が今一つ。次第に失望し始めた😯。ファンを自認していたにも拘わらず、意識が彼に向かない。

 そんな前日を振り返っていた時に気が付いた。筆者が彼のファンになったのは、テレビドラマの『探偵物語』(1979-80年)を観てからだ。マッチョ💪ながらもコミカルな演技😉に親しみを持った。映画『探偵物語』(1983年)でも彼は女子大生の薬師丸ひろ子に翻弄され、戸惑いつつも生真面目に彼女のボディーガードを務める。

 つまり、筆者は1979年以降の松田のイメージを1977年のイメージと重ねようとしていた。それがモヤモヤと失望の原因だった。

 それでもジョー山中が歌った主題歌は懐かしい。歌詞は以下の通り。

 

Mama Do you remember the old straw hat you gave to me

I lost the hat long ago flew to the foggy canyon yeh

母さん覚えていますか、あなたがくれた古い麦わら帽子👒を

ずっと前、霧の深い峡谷に飛ばされて失くしてしまいました

 

 さて、俳優とは因果な商売だ。ブログNo.622と681で『極道の妻たち』の主役だった岩下志麻に触れたが、俳優は次の作品に出る時、自分を「真っ白にする」。そうしながらも個性を主張しなければ大成しない。

 翻って筆者はどうか。今日を挟み、昨日と明日で被る帽子は変わらない。とは言え、良い意味での個性を主張したい。誰にも媚びず。

 

尚、彼の遺作(享年40歳)は『ブラック・レイン』(Black Rain、1989年米国アクション映画)。