796.投票後 万歳したら 終わりなの? 庶民の未来 期限はないぞ

 

 小中高で日本史を習い、大きな出来事、例えば平安遷都関ヶ原の戦いが794年だとか1600年だと覚えた。特にその影響など考えなかった。

 戦国時代は応仁の乱から徳川家康が征夷大将軍となるまでで、戦国大名の1人が北条早雲(1432年又は1456年—1519年)だった。彼が支配したのは現在の神奈川県小田原市を中心とする地域。年貢取り立ての際、彼は前統治者だった足利氏の六公四民ではなく、四公六民を実践した。彼の子は氏綱で孫は氏康。3人共に名君だったようだ👏1

 早雲は施政方針(公約)と言える『早雲寺殿21箇条』を定めた2。今読んでも興味深い。そのいくつかを紹介する。

 

 第2条 朝は早起きしなさい🌅。遅く起きると家来も気が緩んで用事が果たせなくなる。

 第3条 夜は早く寝なさい🌃。夜更かしは薪を無駄にする。

 第11条 何事も人に任すこと。(①)

 第12条 少しでも暇があれば読書📚しなさい。(②)

 第14条 をつかない。

 第15条 歌道を学びなさい。歌道の心得のない人は品がない。

 第17条 友人を選びなさい。人の善悪は全て友人次第だ。

 第21条 文武を兼備しなさい。(③)

 

 6月19日、都知事選に名乗り出た4人が共同記者会見をした。キャッチコピーは小池氏が「東京改革3.0」、蓮舫氏が「7つの約束」、石丸氏が「政治屋の一掃」、田母神氏が「結果を出す政治」。

 4氏の公約には早雲の条文を含めて欲しい。「読書」や「友人選び」や「歌道」など〝今更何を″と読者は思うだろう。しかしそれを実行すれば、人としての評価は確実に上がる。筆者なら、上記条文に①(主導権と権限委譲は異なる)、②(AI任せにしない)、③(首都防衛を整備する)を付記したい

 さて、筆者は選挙の都度、疑問に思うことが1つある。各候補者が訴える公約は同じではないが、それらは全て有権者のためだろう。そうであれば、当選者は再考した公約を発表するべきではないのか。

 

[出典1  https://www2.myjcom.jp › jtele › rekishi-wo-aruku

『泉秀樹の歴史を歩く』J:テレ 2024年6月18日偉大な三代目 北条氏康(参照 2024-6-17)]

[出典2  https://www.city.odawara.kanagawa.jp › kanko › hojo

早雲寺殿二十一箇条 小田原市(参照 2024-6-18)]