773.大漁を 願い喜ぶ ソーラン節 後悔前に 気を引き締めろ

 

 5月25日朝、NHKラジオ📻第一で聴いたのはトム・ジョーンズの『Green, Green Grass of Home』(邦題 思い出のグリーン・グラス)。この歌をよく聞いたのは1970年代初めだった。まだ反戦歌流行っていた頃で、京都は四条河原町の高瀬川側にあった音楽🎶喫茶(2F)を思い出す。そこで聴いたジョン・デンバーの"Take Me Home, Country Roads"(邦題 故郷に帰りたい)も脳裏に蘇る。

 この歌は冒頭で主人公が就職後(?)初めて故郷へ戻るような光景を描く。歌詞(私訳)は、

 

 「列車から降りると、両親が出迎えてくれる。道路の向こうからは恋人♥のメアリーも駆けて来る。……。実家の青々とした草を目にすると懐かしさがこみ上げる。……。子供の頃に登った古い樫の木もある。……。」

 

という感じ。

 トムの伸びのある、それでいて哀愁を帯びた声は素晴らしい。しかしトムが朗読🎤するのは、森山良子も歌った日本語バージョンとは180度異なる世界だ。目を覚まし、周囲の壁を見た主人公は、運命の朝を迎えたことを知る。そして看守と牧師(神父)に手を取られて処刑室へと向かう1-1

 これはブログNo.281で触れた『Tom Dooley』という英語の歌と同じ状況だ。それで思い出すのは、スーザン・サランドンがアカデミー主演女優賞を受賞した1995年の映画『デッドマン・ウォーキング』。ショーン・ペンが独房から出ると、看守は、“Dead Man Walking”と叫ぶ1-2

 世に「後悔先に立たず」と言う。子供👦👧ならまだしも、大人なら自分がこれからすることが社会的制裁だけでなく、法で罰せられることも知っている。自分の家族の名誉を傷付けることも分かっている。それでも金💴のために悪事に手を染める。政治家然り、オレオレ詐欺連中然り。

 さて、筆者は中学校が生徒にトムの歌を歌わせ、スーザンの映画を鑑賞させることを提案する。彼の歌は1966年末から7週連続で英国のヒットチャート1位になった。彼女の映画は予算1,100万ドルにも拘らず8,300万ドルを売り上げた。これは人々が結末を納得したことを意味する。

 

[出典1-1 Wikipedia Green, Green Grass of Home。1-2 Dead Man Walking(参照 2024-5-25)]