761.健康に 欠かせないのは 睡眠だ 8時間でも 質に良し悪し

 

 5月14日朝、埼玉県の首都高速でトラック🚚4台と乗用車🚙3台が絡む事故が起きた。乗用車3台が炎上🔥、3人が死亡、2人が負傷した。警察は追突したトラック運転手のS.F(28)を過失運転致死容疑で逮捕した。

 このニュースは多くの人に運送業界の「2024年問題」を再認識させたかもしれない。

 働き方改革関連法は今年4月1日から自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限を960時間に制限した。同法は運転手の長時間労働を是正するためである。しかし現実には輸送能力不足や業界の売り上げ減少や運転手の収入減少が見込まれ、それが2024年問題と総称される。

 尚、上限となる960時間は月平均だと80時間になるが、1カ月当たりの上限は定められていない。つまり最初の月に100時間の残業をしても、次の月に60時間残業なら帳尻は合う。

 本題に戻る。首都高の事故で現行犯逮捕されたS.Fは、「ぶつかった時、意識がなかった」と供述した。走行中のスマホ📱通話やラジオ📻放送や不意に現れたドローンに気を取られた訳ではない。

 人が意識を失う原因は色々ある。貧血、心臓発作、脳梗塞、癲癇(てんかん)などだ。睡眠不足もその1つ。

 「じゃあ居眠り運転が原因だ」と思われるかもしれない。長時間労働➡睡眠不足➡居眠りという流れがあるが、身体的特徴(肥満など)が原因となっている場合がある。それにより起こるのが睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea SyndromeSAS)である。

 ブログNo.496で触れているので多くは繰り返さないが、患者数が多い閉塞性SASでは、睡眠中にや軟口蓋が気道を塞ぎ、無呼吸や低呼吸が起こる。そうすると睡眠時間が8時間でも眠りが浅いので昼間に眠気を催す。CPAPというマスク着用が対策になる。

 さて、「果報は寝て待て」と言う。しかし睡眠中の呼吸の乱れに自分で気付く人はいない。充分寝ても疲れが取れず、寝覚めが悪いなら、内科呼吸器科に相談して欲しい。

 快眠のための睡眠薬や睡眠改善用のベッドもあるようだが、これも医師の指示を仰ぐべきだ。

 SASは個人の生活全般を左右する。