750．暇つぶし スマホゲームが 大人気 空き家ゲームで 名義変更
「八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり」 恵慶法師『百人一首』
年金生活者だからかもしれないが、筆者は空き家を見る都度寂しさを募らせる。と同時に、勿体ないと思う。誰しも社会人になれば家を必要とするからだ。英国人ならずとも、家は自分の城である（a man's home is his castle）。
筆者が今の家を中古で買ったのは30余年前。「向こう三軒両隣」は、南側が崖でもあり、実質的に7軒。朝夕の挨拶を交わし、時に貰い物をし、お裾分けをしていた。
その間に4軒で住人が他界し、1軒が沖縄へ転居し、もう1軒は川崎に生活の本拠を移した。残り1軒には性格の妙な人が住む。3軒の空き家は放置されたまま。1軒の跡地は2階建てアパートになり、筆者が挨拶をするのはザイちゃん（3歳🐈）と暮らしているお兄さんだけ。とは言え、坂道の上から下までに住む10数軒とは声を掛け合っている。
総務省が4月30日に発表した資料によると、総住宅数6,502万戸のうち空き家が900万戸。約7戸に1戸が空き家。そのうち賃貸・売却用などを除く空き家は385万戸。一方、住宅総数は5年前から261万戸も増えている1。この385万戸と261万戸という現状は不合理。
内閣府によると、所有者不明の土地の総面積は九州より広い。重い腰を上げた政府は今年4月1日から不動産相続登記を義務化した2。「遅くてもやらないよりまし（Better late than never）」。
さて、評論家の櫻井よしこ氏は、2023年11月7日のPRESIDENT Onlineに、《なぜ中国が青森県の土地を｢爆買い｣しているのか…日本人の支払う電気料金が中国企業に流れる恐ろしい仕組み》という論考を書いている。
所有者不明の土地の名義変更が既に彼らのゲームになっているかもしれない。
［出典1 2024年5月1日付け産経新聞『空き家 過去最多900万戸』］
［出典2 https://www.gov-online.go.jp ›
なくそう、所有者不明土地！ 所有者不明土地の解消に向けて、 ...政府広報オンライン お金・消費 › 相続・遺言（参照 2024-5-3）］