746.踊るなら ディスコ最適 奢(おご)るなら 飲み屋出る時 マスコミ驕(おご)る

 

 「会議は踊る、されど進まず」とは、ナポレオン戦争を処理するウィーン会議を揶揄した言葉だ。200人以上の各国代表者が出席したが全体会議は1度も開催されていない。舞踏会💃の多い会議が1814年9月から15年6月まで続いたので成果が乏しいとされるが、後世の評価は高い1

 4月28日、衆院東京15区、島根1区、長崎3区の補欠選挙があった。勝者3人が立民の候補者だったので、翌29日の産経新聞には大きな見出しが躍(おど)った。

 

 「衆院3補選 自民全敗」、「立民 島根制し独占」、「不記載逆風、政権に打撃

 

 自民党内では「岸田降ろし」や「選対委員長の引責辞任」の声があり、「次の選挙はかなり厳しい」と危惧する向きもある。同日の主張(社説)は「自民は全敗を直視せよ」2

 一方、立民の泉代表は29日に「後半国会、驕らず気を引き締めて戦う」とXに投稿2

 さて、筆者は野党とマスコミに、「勘違いするな。もっと有権者に目👁を向けろ」と言いたい。下記投票率3を見れば、立民さえ選挙結果に狂喜乱舞すべきではない。

 

 東京15区―40・70%(これまで最低は2017年の55・59%)

 島根1区―54・62%(同14年の57・94%)

 長崎3区―35・45%(同14年の51・58%)

 

 今マスコミが注力しなければならないことは何か。

 パーティー券騒ぎを報道し続けることではない。次の選挙を占うことでもない。有権者が政治・経済にそっぽを向かないよう、国家の在り方を強く訴えることだ。

 現下の国際情勢では、「驕る平家は久しからず」と言いつつ生ぬるいコーヒー☕を飲んでいる暇はない。

 

[出典1 世界大百科事典 ウィーン会議[良知力](参照 2024-4-30)]

[出典2 2024年4月30日付け産経新聞「連休明け国会 野党攻勢」]

[出典3  Yahooニュース 衆院補選、投票率は3選挙区とも最低 自民の擁立見送りも影響か 4/28(日) 22:52配信 毎日新聞、深津誠(参照 2024-4-30)]