738.酒飲みは ブリの親子を 大歓迎 元祖ぶりっ子 又も羽ばたく

 

 「ぶりっ子」とは誰か。

 若者は知らないだろうが、歌手の松田聖子(62)のことである。

 1970年代を代表する山口百恵が引退した年の1980年4月、松田は『裸足の季節』でレコードデビューし、1980年代を代表するアイドルになった。伸びのある歌声に加え、可愛らしい仕草や容姿で人気を博した1

 4月20日のオジサン2人の飲み会はイラン・イスラエルや台湾海峡など政治談議に終始した。但しKさんが大学の食堂を話題にした時、以下の遣り取りがあった。

 

「そう言えば、松田聖子が中央大学法学部を卒業した」

「ええっ!あの松田聖子?」

「彼女」

 

 4年間の通信教育を受けた松田は、時折実施される通学ではマスク着用など目立たない服装で出席し、今年3月24日に卒業した。

 検索すると、松田はシングルを82枚、オリジナル・アルバムを54枚も出している。映画には15回出演し、6回も主役を演じた1

 歌手がミュージカルに挑戦するのはよく聞く話だが、法律を学んだことに驚いた。

 ウィキペディアによれば、ぶりっ子とは異性の前で無知とか非力な振りをして甘え、故意に女らしさをアピールする女のこと。やや批判的な意味合いがあるのでカマトトと似たような使い方もある。「いい子ぶる」や「かわいい子ぶる」が一般的に通用する。

 男なら62歳が72歳でも或いは82歳でも、ぶりっ子を許容するような気がする。同性ならどうか。今でも批判の対象になるかもしれないが、ぶりっ子が彼女に対する「親しみ」の表現だったという見解もある。そうでなければ髪型の「聖子ちゃんカット」が大流行する筈がない。同性に好かれない歌がヒットする訳がない。

 さて、筆者は法学士になった松田がぶりっ子の地位を更に高めたと思う。彼女は新たに自立心の強いアイドル像を作り上げた。

 

[出典1  https://ja.wikipedia.org › wiki ›

松田聖子 Wikipedia(参照 2024-4-21)]