713.終活の 基盤はどこか 思い出を 凝縮したら まだ何か出る

 

 「一生の思い出」とは何か。

 その関連で先ず終活に触れる。現役世代なら「終活って何?」と反応するだろう。筆者の場合、終活真っただ中

 3月26日朝、ラジオで終活カウンセラーの武藤頼胡(よりこ)代表理事が「人生の棚卸し生き甲斐のある人生を」というテーマで語った。彼女は、未来を豊かにするために自分を俯瞰的に見つめ、その第1歩としてエンディングノート📒の利用を勧める。自分の過去を年代別に分け、思い付いたことをノートに箇条書きしていくのだが、辛いことは白紙(空欄)でもいいと述べ、以下に焦点を当てる。

 

 「ありがとう」と言いたい人を書き出す。

 大切な人に「ありがとう」を伝える。

 過去に住んだ場所など愛着のある土地を書き出す。

 自分のお金、物の現状を把握する。

 自分の個性を書き出す。

 「今」そして「未来」の人生に必要なものを選ぶ。

 

 それぞれに頷くが、箇条書きにするのは面倒だ。それで自分には各年代で「一生の思い出」があるのかと問うた。

 

 小学4年、作文を書き、担任の森先生が赤インクで〝賞″という判子を10個も押してくれた。児童数は1学年160人強。

 中学3年、期末試験成績がクラスで2番、学年で2番。生徒数は1学年200人弱。

 大学1年、帰省中に小学校1、2年の担任だった杖田先生に偶然出会い、焼肉屋で昼ご飯をご馳走になった。

 大学2年、NHKラジオ『英会話』の講師だった松本亨先生から「ありがとう」とだけ書かれた葉書を戴いた。中学3年から聴いた番組を降板される先生に、お礼を述べた葉書への返事だった。

 20代、小林秀雄著の『無私の精神』を読んだ。大学中退後に京都の餃子の王将でアルバイトをしていた時、心配した7歳年長の甥2人が会いに来てくれた。

 30代、仕事でソニーの盛田昭夫会長と作家の阿川博之氏に会った。

 50代、軍事関係のノンフィクションを酣燈社から出版した。

 

 さて、上記思い出は、オレオレ詐欺で1千万円を騙し取ったという反社会的行動などとは無関係。そんな思い出に恥じない習活をこれからも続けていく。

 

[出典1 2024年3月26日NHKラジオ第一▽マイ!Biz|「人生の棚卸し」で生きがいのある人生を、武藤頼胡]