707．パキットは チンするだけで タイパだし 水と電力 節約するが
3月21日、朝食時に日テレ📺のZIPが▼超時短!タイパ食品を特集した。
「タイパって何？」が筆者の最初の反応。超時短は分かるが、タイパがタイムパフォーマンス（Time performance）の省略語だと聞いてもピンと来ない。
タイパとはZ世代が使用する和製英語であり、同じ効果を得るために必要な時間⌚が少なければタイパが良いと言う。英語でのタイパは定時運行（On-time performance）という脈絡で使われるが、そこに時間の節約（Time-saving）という意味はない1。尚、Wikipediaによれば、コスパ（Cost performance）を費用対効果の意味で使うなら、Cost-benefit performanceやPrice-performance ratioが当て嵌まる。
番組は2023年に大ヒットして累計350万食を売った永谷園の『パキット』を実演した。作り方は、「パキッ」と2つに折ったスパゲッティを水と一緒にパキット（ソースが入った袋）に入れ、電子レンジ600wで6分半加熱する。その後6分半蒸らしたら完成。調理時間は13分。包丁も鍋も使わないが「売り」。
ここで主夫の一言。ケチャップを使うスパゲッティ🍝の場合、鍋に水を入れて沸騰させるまでが5分余り。茹で時間は太さ1.4㎜と1.7㎜では異なるが10分前後。ベーコンとピーマンとマイタケを入れるなら、その準備と炒めるのに合計10分。最後に双方を混ぜたら出来上がり。調理時間は30分くらい。包丁、まな板、鍋、フライパン🍳を洗う時間は5分。
13分と35分ならパキットの勝ち。但しパケットの前提は1人前。仕事から疲れて帰宅し、時短調理で食事をするなら頼もしい味方になる。子育て中のママにも朗報。
主夫の二言目。パキット1袋は消費税込みで324円。スパゲッティ100ｇは30円ほど。もし2人分を作るなら費用は648＋60＝708円で、調理時間は13ｘ2＝26分。もし電子レンジで2人分を同時に調理できれば時間は20分くらいかもしれない。
一方、2人分を自分で作っても時間は40分程度。スパゲッティ200ｇが60円。具材と調味料2人分の価格を足せば、高くても60＋300＝360円。
さて、年金生活者の筆者には時間がある。708－360＝348円。拙宅の光熱費は1日当たり1,000円程度なので、ガス代と電気代を考慮しても、348円あれば粉チーズと焦がし玉ネギを振り掛けたレタスサラダを足すこともできる。
とは言え、誰もが知る厳正な事実は、世の中が年金生活者だけで回ってはいないこと。
［出典1 https://www.sma-world.com › cms › post-4019
タイパって何？ 英語では通じない和製英語 スモールワールドオンライン英会話（参照 2024-3-23）］