686.春が来る 野にも山にも 都会にも 戦場でさえ 分け隔てなし

 

 やっと3月(旧暦の弥生)になった。横浜では「が来た」と素直に喜べない寒さが続く。筆者には応える。

 弥(彌)生の由来・語源を辿ると、「弥生(いやおい)」が変化して「やよい」と読むようになったとされる。「弥」はいよいよ・ますます、「生」は草木🌱🌳が芽吹くことを意味する。

 つまり弥生は暖かい季節になることを知らせる。悪い意味はないので全国には弥生町などの地名が62もある1。とは言え、近畿から西には1/4の16。この差は気候が寒冷❄な地域ほど春を待ち望んでいることを示すのだろう。

 筆者がそろそろ春だなと思うのは、拙宅の枇杷の木の側でフキノトウが顔を出す時である。過去2週間にフキノトウの天婦羅を2度、和え物を1度夕食割り箸に出した。あの苦みが癖になる。科学的説明はできないが、フキノトウの茎の切り口は切って台所に持ち込んだ時点でもう黒くなっている。暫く水に浸けて泥や埃を落とし、調理前に再度茎を切る。

 さて、世の中の事情も草木が芽吹くような暖かさと明るさを伴えば言うことなし。

 ウクライナでは東部での劣勢が伝えられるが、2月27日、コルスンスキー駐日大使は、「艦隊を持たない我々は黒海で露軍の艦艇25隻と潜水艦1隻を破壊し、過去1週間でも高額な早期警戒機1機を撃墜した」と記者会見で述べた2

 センチメンタルに過ぎるだろうが、春と共に明るいニュースが増えることを望む。上川外相の活躍をも望む。

 折角なので満開の河津桜と沈丁花の写真も掲げる。

 

 沈丁花は松任谷由実が『春よ、来い』で歌った「待つ」を語るためではない。単に良い匂いだからである。

 

 

[出典1  https://ja.wikipedia.org › wiki ›

弥生 Wikipedia(参照 2024-2-29)]

[出典2 2024年2月28日付け産経新聞『ウクライナ大使「武器あれば露追い出せる」』