678.フェイクでは 加害者笑う 現実に 被害受ければ 怒り火の玉

 

 筆者はブログNo.635と640で能登半島地震に触れた。おにぎり🍙1個が3,000円とか1枚1万円のブルーシートを10万円で売った輩に憤ったからだ。

 2月20日、NHKラジオ📻を聴いて再度憤った。NHKの分析によれば、今回の地震に関する交流サイトXで救助要請閲覧数が1,100万回以上📈になっていた。偽情報に呼応して消防🚒が出動した例もある。投稿者のスレッドの前後を見ると、全く違う内容の投稿をしていることが判明し、居住地は海外だった1

 何故こんなことが起きるのか。理由はお金💴。

 Xは昨年8月から閲覧数(英語でImpression)に応じて広告収入の一部を投稿者に還元し始めた。閲覧数が増えればちょっとした小遣い稼ぎになるとか。

 ここで問題なのは「良かれと思って(善意で)」情報を拡散したくなる心理と、フェイクニュースの方が本物の情報より早く拡散するという現実である。偽情報を直接罰する法律はない。但し2016年の熊本地震では、動物園からライオン🦁が逃げたという嘘の投稿をした男が業務妨害で逮捕された。

 さて、どうすればフェイクに対処できるのか。ITジャーナリストの三上洋氏は3つ提言する1。①シェアしたくなるような正義感や感情を刺激する内容を先ず「怪しい」と疑う。②「避難所で会った友達から聞いた」などという知り合いからの情報を信用しない。③拡散で被害が増加することに留意する。

 この3つを実行することは非常に難しい。投稿者の以前の書き込みを精査🔍するのは面倒だし時間が掛かる。

 では「閲覧数1,100万回以上」という現実をどうするか。残念ながら自己責任連帯責任を負うことを意識した上で判断するしかない。

 捕捉:筆者は愛煙家である。だから公園のベンチの側に吸殻🚬が落ちていれば腹を立てるが、拾って持ち帰る。捨てた輩は自宅前に吸殻を見付ければ憤る😡筈だが、一旦家を出ればその怒りを忘れる。自分が119番🚑に通報する事態が起こることとフェイク拡散とは別物だと考える。

 

[出典1 2024年2月20日NHKラジオ第一マイあさ!マイ!Biz「どう対処?巧妙化するフェイク情報三上洋(ITジャーナリスト)