676.回り道 笑って行けば ゴールある 原っぱがあり 荒れ地もあるが

 

 「笑い😁」を検索した。

 漢字だけなら、笑顔、笑窪、苦笑、失笑、談笑、嘲笑、爆笑、微笑、冷笑。

 平仮名交じりだと、愛想笑い、薄ら笑い、思い出し笑い、せせら笑い😙、高笑い、作り笑い、照れ笑い、泣き笑い、含み笑い。

 熟語などでは、一笑に付す、呵々大笑、破顔一笑、抱腹絶倒、笑いは百薬💊の長、笑いを噛み殺す、笑う門には福来る、来年のことを言うと鬼👹が笑う。

 落語家の立川談慶によると、落語家の祖先は、豊臣秀吉に仕えていた曽呂利新左衛門らしい。或る日、秀吉は愛でていた松の木🌲が枯れたのを見て、「俺の人生はこれまでか」と嘆息😥した。間髪を置かず新左衛門が、「ご秘蔵の 常盤の松は 枯れにけり 千代の齢を 君に譲りて」と歌った1。秀吉は破顔一笑せずとも、ニンマリ🙂したに違いない。

 笑いに関する名言は西洋にもある2。括弧内は私訳。

 

 “We shall never know all the good that a simple smile can do.” Mother Teresa 「単なる笑いがどれほど良いことかは中々分かって貰えない――マザーテレサ」

 “Wrinkles will only go where the smiles have been.” Jimmy Buffett「は笑ったからこそできるもの――ジミー・バフェット」

 “Smile, it's free therapy.” Douglas Horton「笑いは無料の治療薬――ダグラス・ホートン」

 “A smile is the chosen vehicle of all ambiguities.” Herman Melville「笑いは全ての曖昧さを隠す道具である――ヘルマン・メルビル」

 

 さて、笑いには常に対象がある。思い出し笑いも例外ではない。

 フリーアナウンサーの原千晶(35)の父は開業医、母は歯科医。彼女は予備校に通いつつ医学部を受験🖊するが6度失敗した。その後理学部に進学するも1年次の途中まで悶々としていた。居間にいて「浪人生活が長かったのになあ……」と苦労したかのように呟いた。偶々それを聞いた父が、「浪人したくてもできない人が多いのに、6年もやらせて貰えたのを苦労とは言わない」と咎(とが)めた3

 筆者は笑った。確かにそうだ、と。と同時に、原が、「例え望んだ結果が出なくても、受験に向けて頑張った経験は未来できっと生きる」と述懐したことに頷いた👌。そう、人生には回り道で積む経験もある、と。

 

[出典1  https://discoverjapan-web.com ›

こんな時代にこそ必要な落語の “笑い”落語家 立川談慶Discover Japan TRADITION(参照 2024-2-19)]

[出典2  https://www.brainyquote.com/topics/smile-quotes(参照)]

[出典3 2024年2月19日付け産経新聞『くらし 受験DAYS』原千晶]