654.良いですね 噓も方便 でも噓は 百回言っても 真実じゃない

 

 気が滅入る。何のことか。

 1月24日、ロシア国防省は、捕虜のウクライナ兵士65人を乗せた軍輸送機✈がウクライナ国境にあるベルゴロド州ヤブロノボ村近くで墜落したことを明らかにした。イリューシン(IL)76には乗員6人と警護員👮3人も搭乗していたが、地元当局は全員死亡したと発表した1,2

 IL—76はモスクワの北東31㎞にあるチカロフスキー空軍基地からほぼ真南(600㎞)のベルゴロド州のベルゴロド飛行場へ向かって飛行していた。ベルゴロドは南南西にあるウクライナのハルキウ州に隣接する。

 ロシアの主張:①ウクライナによる意図的なミサイル🚀による撃墜である。②テロ行為によってウクライナ指導者は素顔をさらけ出し、自国民の命を軽視した。③航空機が墜落した時刻に2発のウクライナ製ミサイルの発射をレーダーで検知した。④ロシア議会のカルタポロフ議員は、「捕虜交換を妨害するために米国製かドイツ製のミサイル3発が撃墜した」述べた。

 ウクライナの主張:①ウクライナは状況について完全に明らかにするよう求める。②ゼレンスキー大統領は、「ロシアがウクライナの捕虜の命、彼らの愛する人々の感情、我々の社会の感情を弄んでいる」と非難した。③ウクライナ軍は、ベルゴロドにロシア軍の輸送機が増えているのはハリコフや他の都市に対するロシア軍のミサイル攻撃と関連していると指摘した。④(撃墜は)ウクライナを不安定化し、我が国に対する国際的支援を弱めるために計画された行動である。⑤捕虜交換は24日に計画されており、ウクライナは全ての条件を満たしたが、捕虜を輸送する飛行機の機数やそのルートについてはロシアから知らされていない。

 さて、墜落の真相は芥川龍之介が短編に書いた通り「藪の中」🌲🌲🌲であり、国際機関が検証して白黒⚪⚫を付ける可能性はゼロ。日教組に所属するかどうかは別にしても、日本の小中高の教諭がこの件に関する非難の応酬をホームルームなどで取り上げることはないだろう。

 しかし私達は1つだけ子供達に教えられることがある。「噓も方便」が仏教で許されるとしても、「嘘も百回言えば真実となる」は嘘である、と。

 

[出典1  https://jp.reuters.com › world › ukraine

ロシア軍輸送機が墜落、捕虜ら74人搭乗 ウクライナが撃墜と非難 Reuters 2024年1月25日(参照 2024-1-28)]

[出典2 ウクライナ保安局、ロシア軍輸送機墜落を刑事捜査 2024年1月25日 21:25 AFPBB Newsキーウ(参照 2024-1-28)]