653.三密は 許されないが 青春の 密の場合は 蜜が嬉しい

 

 先日、「過去に拘(こだわ)る」とか「過去あっての現在(いま)」と書いた。

 1月26日、偶々映画🎥『江の島プリズム』を観た。今回は開始後10分から。配役は城ヶ崎修太(福士蒼汰)、木島朔(野村周平)、安藤ミチル(本田翼)、今日子(未来・矢作穂香)など。

 修太と朔とミチルは同い年の幼馴染で、修太は高校2年だった2年前にタイムスリップする。その日は朔が心臓病で急死する前日。彼はタイムスリップを繰り返して何とか朔を救おうとするが、タイムプリズナーの今日子に、「危険だし、代償がある」と警告される。

 単なる過去の記憶なら筆者にも沢山ある。最近読んだ鑑識課の戸島国雄氏の著作では1970年の三島由紀夫割腹事件を思い出した。彼は三島の頭部がずっしりと重たかったと書く。1月26日に病院で逮捕された桐島聡容疑者が関わった1974—75年の連続企業爆破💣事件もその1つ。

 筆者の想い出で最も古いのは、保育園で戦艦大和を画用紙に描いたこと。黒1色の輪郭のみだが皆が褒めてくれた。

 妙なのもある。2011年3月12日、顎呼吸直後に義父が病院で旅立った🙏。本葬の前、母がポツリと言った。子(筆者)連れで母がお見合いをした時、義父が、「おいで」と声を掛けると、筆者は素直に彼の膝に座ったと。これで母の再婚が成立した。尚、筆者が生後1カ月の時、父は病死。

 妙なのは、葬儀以来、筆者が膝に走り寄る姿が実体験として脳裏に浮かぶこと。これは筆者が大学中退を未だに負い目だと感じているからかもしれない。

 ここで『江の島プリズム』に戻る。修太ら3人は青春の真っ只中にいた。2022年夏の甲子園⚾を征した仙台育英の須江監督は、「青春って、すごく密なので」と語った。

 さて、筆者は、密な青春時代を生きる修太ら3人が羨ましい。とは言え、過去を懐かしむのではなく、できれば今日明日も密な時間をにしたい。左党(砂糖)という形で。