651.世界地図 色鉛筆で 描くならば 赤色混ぜる ガチャは論外 

 

 最近の若者(20-30代)には「選ばない消費」が好評らしい1。筆者には初耳だったが、それは誰かに選んで貰う消費のこと。例えば、映画🎥や昼ご飯🍚のメニューを決めてくれるルーレットアプリ、化粧品💄💅のAI自販機、好みの曲🎶を自動選曲する音楽配信サービス、服👔👚のサブスク・サービスなどがある。

 何故自分で選ぼうとしないのか。ニッセイ基礎研究所上席研究員の久我尚子氏によると、今の世界、どこを向いても大量の情報があり、どれを選ぶか🤔で迷う。強いて選ぼうとすれば相当の労力が必要になる。そんな時に誰かに選択を任せると、意思決定ストレスを軽減させることができるからである。

 成程な、と思う。しかし自分が希望していないものを受け取ったらどうするのか。よく聞いてみると、不安🙀リスク😿織り込み済み

 それを集約するのが「何が当たるかを楽しむ😀」という考え方である。つまり、特に拘りがないとか、少しくらいなら(販売者に)貢献してもいいと納得した上で商品を購入する。福袋を買う消費者心理と同じで、その背景には安価で良質なサービスが増えているという成熟した消費社会がある。

 このトレンドについて久我氏は、「生成AIの進展が著しいので選ばない消費は進化する」と述べる。一方、「何もかもを人任せにすると、これから更に増える情報に対する理解力や対応力が不足する可能性がある」と指摘する。そして「選ばない消費は旅🏞や映画など余暇を楽しむジャンルだけで活用」すればいいと説く。

 さて、政治は余暇を楽しむジャンルではない。自分で選ぶものだ。筆者が気になるのは昨日召集された通常国会ではなく、今年11月の米大統領選挙🗳である。

 バイデンかトランプ(ヘイリー)かの選択肢で、もしトランプ氏再登板になった場合、最も危惧するのは彼の後ろ向き政策(米国第一主義)である。

 もう安倍元首相はいない。岸田政権が本気で日本と世界の安定を図るなら、最優先事項は1つ。トランプ氏と新たな世界地図を描く構想を練り上げる🖍ことである。総理は近日中に佐藤正久参議院議員と会い、9月には彼を密使としてトランプ氏に会わせ、10月中に二者会談を実現させるべきである。現職の議員派遣が無理なら、長尾敬・前議員が適役だと思う。

 

[出典1 2024年1月25日 NHKラジオ第一「マイあさ!」▽マイ!Biz|選ばない消費/久我尚子(ニッセイ基礎研究所上席研究員)]