647.  歌会は 「和」が題になり 集う人 輪になる心 輪島、珠洲にも

 

 1月19日、新春🌸恒例の皇室行事「歌会始の儀」が皇居・宮殿「松の間」で開かれた。今年の題は「和」。

 狂歌を詠む筆者は、映像を理解し易い叙景の歌を書き抜いた🖌。

 

 待ちわびし 木々の色づき 赤🍁も黄も 小春日和の 風にゆらるる――秋篠宮家次女佳子様 

 

 仁和寺の お堂にひびく 声明(しやうみやう)の 音ふくらみて 我をつつみぬ――高円宮妃久子様

 

 己が手で 漉きたる和紙の 証書📜手に 六年生は 卒業となる――栃木 古橋正好氏(88)

 

 呼びに来て くれたる人を 追ひ越して 電話📞に急ぎし 昭和の夜道――神奈川 臼杵喜行氏(75)

 

 風琴の 和音のやうに 柔らかに 多言語混じり あへる教室――福岡 川添さとみ氏(61)

 

 目👀を瞑り 一分間を 祈る🙏とき 皆が小さき 平和像なり――京都 小池弘実氏(21)

 

 さて、ロシアにも人々の平安を願い、思いを筆にする人がいる筈だ。しかし叙景詩事変によって叙事詩になるのを読みたくはない。しかもその発露が冷たい露(つゆ)に覆われ、欲望のみが露呈するなら尚一層堪えられない。