645.裏金は 拝金主義の 悪行だ 選良ならば 法案通せ
共同通信が1月13-14日に実施した世論調査によると、派閥を「解消するべきだ」と「どちらかと言えば解消すべきだ」を合わせた意見は80.2%に上った1。
1月19日、岸田首相は岸田派(宏池会)を解散すると明言した。同日、二階派と安倍派も解散を議員総会で決めた2。
裏金問題追求はさて置き、単に「派閥解消」を論じる意味があるのか。
元外務官僚の宮家邦彦氏は、『2024年に起きないこと』として8項目を掲げ、「派閥はなくならない」3と断言し、以下のように書く。
《自民党は結党以来一貫して「保守ミニ諸政党」の連立政権であった。逆に言えば、派閥・政策集団なしに政党としては機能しない。「派閥解消」論は日本内政の不安定化を招き、日本の国際的地位を弱体化させるだけである。》
同感である。半世紀前の政界は、自民党、社会党、民社党、公明党、共産党と無所属議員だけだった。社会党の土井委員長が「山が動いた」と高らかに言った1989年以降、政界地図の塗り替えは何度起こったか。これこそ典型的な離合集散だが、自民党の派閥との違いはない。
昨今の立民や共産、維新や国民や前原新党の連携工作🤝もその範疇を出ない。立民の「ミッション(使命)型内閣構想」などは意味不明。尚、鳩山内閣は「友愛政治」を、菅直人内閣は「最小不幸社会」をスローガンとした4。
さて、議員(選良)にとって大切なことは2つ。1つは、予算委員会などでのテレビ中継を意識せず、政治生命を賭して自分の法案或いは自分が同調する法案を国会で通すこと。
因みに、田中角栄元首相は『日本列島改造論』を出版し、ロッキード✈事件に関わったが、成立させた議員立法は33件、立案への参画や構想を基盤として成立させた法律は84件5。この事実は彼の政治家としての資質や人脈の広さを示す。
もう1つは指導力。軌を一にする議員を率いて、国家・国民のために働くことである。それが党であり、派閥でもある。
「出典1 2024年1月17日付け産経新聞『派閥解消論 自民危機感あらわ』]
[出典2 2024年1月20日付け産経新聞『安倍・二階派も解散』]
[出典3 2024年1月11日付け産経新聞『宮家邦彦のWorld Watch』]
[出典4 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp ›
日本史で、戦後の内閣のスローガンみたいなので - Yahoo!知恵袋 Yahoo! JAPAN(参照 2024-1-18)]
[出典5 https://okinawauniversity.repo.nii.ac.jp>record>files
田中角栄の立法行動に関する一考察l道路一一一法と自動車 ...PDF(参照 2024-1-19)]