620.ハズバンド 紐で縛ると いう意味か 何もせずとも そうなるはずか

 

 筆者はネットで見つけたニュースのコピペをするが、新聞📰記事の切り抜き✂もする。引用後はスクラップブックに綴じる。この習慣は34年前からだが、現在拙宅にあるのは11年前からのもの。

 気になる記事1を1カ月半ほど手元に放置していたが、どうもスッキリしないので、それに触れる。 

 それは作家の小林希氏が書いたもので、表題は「海上産業都市、近代化の原点に学ぶ」。長崎県端島(軍艦島)を訪れた彼女は、海底炭鉱(1890-1974年)が明治近代化に貢献したこと、そして2015年、同島が「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されたこと👏を記述している。

 小林氏は登録に尽力したNPO法人「軍艦島を世界遺産にする会」の坂本道徳理事長からも話を聞いた。登録の経緯に関する記述は以下の通り。

 

《韓国は端島炭鉱などで朝鮮半島出身者の「強制労働💪があった」と反発したが、坂本さんや元島民によれば、「労働環境などは日本人も同じ。差別なく一緒に暮らしていたはずだ」と証言する。》

 

 筆者が気になったのは最後の行の「はずだ」。

 徴用工についてはブログNo.42、51、68で触れているので詳細は書かない。ここでの疑問は、坂本理事長が「はずだ」と言ったのかというもの。筆者には単に「口👄/筆🖌が滑った」ように思われてならない。

 何故か。『端島(軍艦島)における聞き取り調査及び現地調査』📋(長崎大学工学部研究報告第35巻2005年3月発行)を実施した4人の中に坂本氏がいるし、彼は『軍艦島の遺産』📖(2005年 長崎新聞新書)の共著者だからである2

 さて、「筈(はず)」とは、〇〇がそうなるべきであることを示し、その確信があることを示す。一方、「その予定である」という使い方もある。従って筆者は、「暮らしていた」と断定して欲しかった。

 

[出典1 2023年10月27日付け産経新聞『島を歩く 日本を見る』端島 小林希]

[出典2 松木國俊『軍艦島 韓国に傷つけられた世界遺産』2018年 ハート出版]

「注 写真はhttps://www.gunkanjima-concierge.com › about軍艦島とは『軍艦島コンシェルジュ』より」