597.詐欺ならば ATMで 金出さす ただ出すならば 薬で対抗

 

 2023年11月28日、望まない妊娠を防ぐために性交後に服用する「緊急避妊薬(アフターピル)」の試験販売が始まった1。医師の処方箋は不要。日本薬剤師会が厚労省から業務委託を受けた調査研究として実施する。研究への参加に同意する16歳以上が購入可能で、18歳未満は保護者の同伴と同意が必要となる。

 全国145の薬局で試験販売されるのはノルレボ錠と後発薬のレボノルゲストレル錠。性行為から72時間以内の服用で、高確率で避妊ができ、早い方が効果は高い。試験販売価格は7~9千円程度。

 一方、世界保健機関(WHO)はその避妊薬を必須医薬品に指定している。薬局で購入できる90カ国以上のうち76カ国では処方箋不要だが、薬剤師との対面販売を必須とする。

 尚、実際の避妊法としては、女👩の約75%がコンドームと回答。諸外国全体の平均約21%より圧倒的に高い。男👨主体のコンドームは正しく使っても避妊率は約85%。

 この記事を読んだ筆者は「まだなの❓」と驚いた。

 妊娠は女の体に直接関わり、生活への影響が大である。それなのに避妊薬がまだ市販されていないとは。

 日本産婦人科医会が実施した同避妊薬の是非に関する2021年のアンケートでは、回答者の約6割が、「コンドーム使用率の低下による性感染症リスクの拡大」、「緊急避妊薬服用後の妊娠への対応の遅れ」、「避妊に協力しない男の増加」などの懸念を挙げる1

 懸念は尤もだが、性病の拡大や避妊に協力しない男は、21世紀になり突然増えてはいない筈だ。筆者はタイムマシンを持たないが、江戸時代然り。明治から平成までも同じだと考える。

 さて、今の医学界には男用避妊薬がないようだ。精子の泳ぎ🏊を一時停止させる経口ピルが研究されているが、まだ海の物とも山の物ともつかない2。となれば、無責任な男に対する女の緊急避妊薬は必須である。

 捕捉:もし男がその薬代💴を出すなら、その男への信頼度は少し上がるだろう。LGBTのTの場合は期待できないかもしれない。

 

[出典1 2023年11月29日付け産経新聞『望まぬ妊娠 防ぐ』]

[出典2  https://www.bbc.com › japanese

男性用の経口避妊薬に期待 実験で精子の泳ぎ一時停止 BBC 2023/02/15(参照 2023-11-29)]