551.侵略と クーデター・テロ 続く中 黒幕狙う 次の標的?

 

 黒子を(くろご)と読めばほくろではない。人形遣いや歌舞伎の後見役などの着る黒い衣服を着た人。転じて、或る人や物事のために、表立たず援助をしたり、事の処理をしたりする人のことになる1。では黒幕とは何か。陰にいて、謀り事を巡らしたり指図したりする輩である1

 10月7日、ハマス等のパレスチナ武装勢力が、ガザ地区からイスラエル領内に越境攻撃💣を行った。イスラエルのネタニヤフ首相は「戦争状態」を宣言し、ガザへの大規模な空爆💣を行った2

 産経新聞の阿比留瑠偉論説委員は、「ハマスのテロに忖度は不要だ」という一文を寄せている3-1。同社の渡辺浩生ワシントン支局長は、イスラエルにいる知人のTさんとのメールを遣り取りした。8日の返信メールで彼は、「長く流血の伴う戦争になるだろう。でも我々が生き残るには必要な戦い⚔だ」と結んでいた3-2

 ここで黒幕は誰かと問う。ハマスのテロでは宗派が異なりはすれ、シーア派のイランがスンニ派のハマスを裏😎で唆(そそのか)しているとも考えられる。中東の不安定さはウクライナの苦境を増幅させるからだ。となれば、ロシアとイランが黒幕だとしても不思議ではない。

 さて、次の戦地はどこだろうか。国連安保理が機能しないことを「これ幸い」として、民主主義国家の連携を乱そうと暗躍する輩が必ず出て来る。

 サヘル諸国(サハラ砂漠の南)では2019年4月のスーダンでのクーデター以来、マリ、チャド、ギニア、ブルキナファソで、今年7月にはニジェール、8月にはガボンでもクーデターが起きている。ベナン共和国で日本語教師をしている石田泰久氏は、ニジェールではロシア😈が見え隠れしていると言う4

 9月半ばからはアゼルバイジャンとアルメニアでも対テロ作戦とか停戦とかでナゴルノカラバフを巡る紛争が続いている。

 金💵さえ貰えばと、主義主張に関係なく自爆テロを実行する輩もいる。彼らには守るべきものなどない。我々はそうではない。油断してはならない。

 尚、元官僚で評論家の故堺屋太一氏は1975年に小説📖『油断』を刊行した。彼は中東からの石油輸入制限を主題にし、日本に警鐘❗を鳴らした。ほぼ半世紀後の日本はエネルギー危機にも直面している。

 

[出典1  https://kotobank.jp › word ›

黒子・黒衣(くろご)、 黒幕とは? 意味や使い方 コトバンク 黒子・黒衣-253400、黒幕-487352(参照 2023-10-13)] 

[出典2  https://www.yomiuri.co.jp › editorial

ハマスの攻撃 紛争の拡大と長期化を防げ 読売新聞オンライン 2023/10/09 05:00(参照)]

[出典3-1/2 2023年10月12日付け産経新聞『阿比留瑠偉の極言御免』、イスラエルの「9.11」渡辺浩生]

[出典4 2023年10月15日NHKラジオ第一「マイあさ」▽海外西アフリカ・ベナン共和国から:石田泰久]