そろそろ日差しよ、弱れ!

日光を浴びるたびに、命の危険性を感じる乙女、サクラでございます。

 

連日の猛暑により、皆様もグッタリしておられるかと思います。

そんな皆様に、ちょっぴりひんやりなお話をお届けします。

 

オカルト的なお話は、特に幽霊の存在の有無について賛否両論あります。

例えば日本人が幽霊というと、白い着物や洋服を着た~とか、落ち武者を見た!とか怪談話をよく聞くけど、逆に縄文時代などの服を着た人の話は聞かない。

 

よってその人が抱くイメージに左右される事から、何らかな影響が精神に与え、幻覚を引き起こしているのではないかと思われる。

幽霊の正体見たり枯れ尾花的なヤツな。

 

だけど、全て幻覚かというと、言い切れないのも事実。

私自身、霊感があるとか思ってないけど、ごくたまに誰もいないのに視線を感じてそのあとによく分からないものをみてしまったりするからね。

 

あと実家がラップ音や幽霊ぽいのが見られるというドキドキハウスだったので、よく分からないものはいると思っている。

 

この時期に思い出すことは、義理実家の法事の話。

結婚して5年くらい?で、義理のおばあちゃん、義祖母が亡くなったのよね。

 

もしかしたら以前にブログで書いたかもしれない話になるけど、七月の末に亡くなったんだけど、都合により1日ずらすことにより、1日葬という一気にお通夜とお葬式をした。

 

今流行りの家族葬って言う奴で、ご近所さんはお焼香だけって感じで、お通夜とお葬式は数人の身内だけで行った。

 

お坊さんがお経をあげ始めてしばらくたつと、足音が聞こえ始めたんだよね。

仏壇がある部屋の続きに、板の間の部屋があるんだけど、誰かいるのかな?と振り返ったんだけど、誰もいない。

 

気のせいかなと思って、また前を向いていたら、また板の間を歩く音がする。

それもだんだん近づいている感じ。

 

なので、横で居眠りしそうなオジサンの足をツンツンして、小声で「聞こえる?」と聞いた。

オジサンはビクッとして覚醒して、「ん?」と聞き返してきたので、

 

「音、音するよね?聞こえる?」

と、背後から近づいてくる足音を聞きながら言った。

 

オジサンは大きくあくびをして、少し耳をすますようなそぶりを見せて、「うん聞こえる」と。

そしてまたうつらうつらし始めた。

 

この音が聞こえているのに寝ようとするなんて、さすが残念な生き物だなと思いながら、膝に置いた手を見つめていると、謎の足音がとうとう私たちがいる仏壇の部屋に入ってきた。

まるで畳の上をすり足で歩くような足音が。

 

サリ……サリ、サリ、サリ…

 

ゆっくりと足音が近づいてきて、私の背後を通り過ぎて、真横を過ぎて…サリっと目の前で止まった。

 

誰かの視線が頭、つむじ付近に感じた。

見られている!

 

絶対にここで顔をあげてはならないと、本能が叫ぶ。

私は膝に置いた自分の手だけを見つめた。

 

サリ……サリ、サリ、サリ…

 

目の前からオジサンの前を通り過ぎて、参列者の中を縫うように歩く音がし、お坊さんの後ろを通り過ぎた時点で、また視線を感じた。

 

その時、好奇心に負けて、手からふと視線をお坊さんの方に向けた。

 

 

が、何も見えなかった!

ヨカッタ!

 

 

そのあと、お通夜とお葬式が終わってから、オジサンに言った。

 

「アレ絶対におばあちゃん来てたよねー」

と。

 

オジサンは目をパチパチさせながら、意味が分からないという顔をしたから説明してあげた。

 

「音聞こえる?って聞いたやん?足音してたやん?」

 

私が気づいたのは板の間の足音だったけど、ひょっとしたらずっといたのかもしれないね。

死後にその辺ウロウロしてて、しばらくするとお葬式がはじまって、何だろ?的に思ってきてみれば、自分の葬式やーんって感じ?

 

そういう軽いジョークを言いそうな人かどうかは、余り付き合いがなかったので私には分からんけどね。

そう、あまり親密じゃなかったんだよね、オジサンのおばあちゃん。

てか、おばあちゃんがどうかも分からんけどなー(笑)

 

でも参列者を縫うように歩く音がしてたし、最後、全員の顔を見た感じがするんだよね。

最初の足音で私が後ろを振り返ったから、めっちゃ見られた感じはするけどw

まあ、悪い感じはしなかったから、いいや。

 

その話をすると、オジサンは真顔で「そんな音聞いてない」と言われた。

じゃあ、あの時「聞こえてる」と答えたのは、どういう意味なのか。

 

まさか適当に返事したとか?

オジサンのおばあちゃんの葬式にこの私がわざわざ参列してあげたというのに、敬意や感謝するならばわかるが、軽く返事をするとは由々しき問題ぞ!

 

オジサンはアタフタしながら「エアコンの音かと~」と斜め上の言い訳をした。

限りなく適当に返事したかと思われる言い訳であったが、私の心が海よりも広く、天使のように慈悲と愛に満ちているので、許してあげた。

 

まあ、謎の足音が何だったのかは、わからずじまいです。

信じるか信じないかはあなた次第です(笑)

 

 


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