マスコミは、衆議院議員総選挙や参議院議員通常選挙で与党が大幅に議席を減らした場合には、総理大臣は民意を得られなかったとして内閣総辞職するのが通例とのトーンで報道してきました。今夏の参議院議員選挙と昨秋の衆院選で与党が大幅に減らして与党過半数割れになったのだから、当然に石破総理は内閣総辞職するもの、いつ辞めるのか?というトーンで報道しています。
このことについて、辞めるはずの政治リーダーが辞めないことについて「続投」と報道しています。
続投とは、何を投げるのでしょうか?続投とは、野球で投手が交代するべきタイミングなのに交代せずにそのまま投げ続けることを言うのでしょう。野球で守備側のチームがピンチになれば投手(とうしゅ)を交代させる、ということになぞらえて、政党もピンチになれば党首(とうしゅ)を交代させるということなのでしょうか。
マスコミ報道の言葉遣いに絡んで、めんどくさい人になってしまっていて恐縮ですが・・・政治家は言葉を大事にすべき、との想いから、突っ込んでみます。
政治の世界で、使われる野球の言葉として、全員で協力することを「全員野球」と言う議員がいます。なぜ野球なのか、なぜトータル・フットボールではないのか、桜井シュウには分かりません。
また、委員会などの質問者のことを「バッター」と言う議員がいます。なぜピッチャーでなくてバッターなのか、キッカーではないのか、シューターではないのか、桜井シュウには分かりません。
あと、辞職しないという意味の「続投」の反対語として、辞職することを「退陣」という報道を目にすることがあります。例えば、7月23日に読売新聞は「石破首相 退陣へ」との大きな見出しの号外を発行しました。陣を退くというのは、戦国時代の合戦のときに使われた言葉でしょうか。どうして素直に「辞任」や「総辞職」と書かずに、わざわざ古色蒼然とした「退陣」と書くのか分かりません。
ともかく、政治家が失言するときに多いパターンは譬え話のときです。桜井シュウは譬え話や比喩表現はなるべく避けるようにしています。物事は、ハッキリとありのままの表現で伝えるように心がけています。