本日(8月30日)、兵庫県議会で開会された文書問題調査特別委員会(いわゆる100条委員会)において県職員への尋問に続いて、斎藤県知事の尋問が行われました。
パワハラについては、机を叩いた、大声で𠮟責した、付箋を投げつけたなどで、知事として全く相応しくはないと思いました。しかし、県知事は、通常の業務の範囲内、必要な指示・指導との見解を崩しませんでした。県知事が仕事ぶりが悪ければこれぐらいの叱責は当然でしょうというような感じで答弁するものですから、県知事の昔の職場である総務省はパワハラが横行する職場なのか、と思われてしまうでしょう。もし本当にパワハラが横行しているのであれば、改めていただく必要がありますが、そうでないなら総務省は迷惑な話でしょう。
さて、第一の問題は、本丸は内部告発者である県民局長を公益通報者保護法に則って保護しなかったこと、保護しないどころか犯人捜しをやり糾弾し不利益処分を行ったことです。不利益処分についても妥当との見解を崩しませんでした。こちらについては、来週の100条委員会のテーマになっているとのことなので、本格的な追及はそのときでしょう。
第二の問題は、プロ野球の大阪府と兵庫県に本拠地を置くパシフィックリーグとセントラルリーグの優勝チームのパレードにかかった費用の件です。当初は、寄附を募ると県知事は言っていましたが、寄附の集まりが想定を大きく下回ったため、兵庫県内の信用金庫等に対して補助金を水増ししてキックバックさせたのではないか、という疑惑です。コチラは公金の使い方の問題なので、もし本当であれば犯罪で、県知事の辞任だけでなく有罪判決ということもありえます。コチラも来週の100条委員会のテーマとのことですので、そちらを待ちます。
100条委員会での県知事の弁明は、淡々とスラスラと話をしていますが、内容を精査すれば、「あれれ???」という部分が少なくありません。今後、兵庫県議会の100条委員会において県知事の証言がどのように判断されるのかにも注目します。