今週、タイの下院で第一党である前進党の議員3名が来日したので、意見交換しました。
タイの政治では、国王に対する不敬罪の扱いが焦点になっています。国王を取り巻く軍などが既得権をもっていて、そこに対する国民の不満が溜まっているようです。タクシン派はかつて軍にクーデターを起こされたことから、タクシン派の貢献党は軍系の政党と連立を組むはずがないと思われていました。しかし、2023年の下院議員選挙で前進党が第一党に、貢献党が第二党になったにもかかわらず、結局は前進党とは連立を組まずに軍系の政党と連立を組んだことから、国民からは裏切りとみられているようです。
一方の前進党は、不敬罪の見直しが国体を揺るがすとして、解党命令の裁判が憲法裁判所で行われています。解党させられても、受け皿新党を用意しているとのことで実質的には存続できるようではあります。既得権を守るためには、なりふり構わない姿は、とても民主主義的とはいえません。厳しい道のりではありますが、国民の支持は高まっているとのことでしたので、今後の動向を見守りたいと思います。
お互い、遠くない将来に与党になりましょう!とエールを交換しました。
