明日(5月10日)の衆議院財務金融委員会では事業性融資促進法案の審議を行います。桜井シュウは、11:05〜11:35の30分、質問します。
企業価値担保権の創設という民法の原則にかかわる大きな法律になりますが、マニアックなので一般的には注目されていないようです。
中小企業やベンチャー企業では、経営者の個人保証が横行していますが、人生を質にとるやり方は健全ではないと思います。個人保証をなくす代わりに、企業価値担保権を創設するということなのですが、法目的のように効果を上げられるのか、を見極めたいと思います。
もしかすると担保権者が暴君の如く振る舞えるようになるのでは現状よりも悪くなるかもしれません。担保権の実行が頻繁におこれば事業譲渡が頻繁に起こることになりかねません。そうすると、事業会社で働く方々は事業譲渡のときには退職金の未払いなどの問題がおきるかもしれません。雇用条件の悪化、さらには雇用喪失のリスクがあるかもしれません。
制度を変えるときには、プラス・マイナスがありますが、比較衡量を丁寧に行うべきです。国民生活には直結しないかもしれませんが、国民経済には直結する問題ですので、丁寧に審議します。
なお、質問の時間割で、立憲民主党からの質問者3名のうち桜井シュウだけが後回しになっています。これは、桜井シュウが会派の中で仲間外れにされているというワケではありません。財務大臣兼金融担当大臣が10時からの参議院本会議で質問が入りました。大臣不在の時間帯は与党が質問することとし、野党の質問のときには大臣が在席するというようにするために変則的な時間割になっています。ということで、ご心配なきように。