4月28日(日)に執行された衆議院議員補欠選挙は、3選挙区とも立憲民主党の公認候補の当選という結果になりました。桜井シュウ自身、応援に入ったので感激は大きかったです。テレビの画面を見ながら一緒に万歳してしまったほどです。

 しかしながら、勝利に酔うのは開票日だけで、翌日からは任期がスタートしていますから、力を合わせて国民のための政策を進めます。

 

 一方で、補欠選挙で示された民意について分析して受け止めたいと思います。かつて、プロ野球の名監督として名を馳せた野村克也さんは「勝ちに不思議の勝ちアリ、負けに不思議の負けナシ」と言っていました。今回は我が方は勝ったわけですが、明日は我が身で選挙の常として落選することだってあります。今回、自民王国といわれた島根1区で何故ゆえに自民党候補が立憲民主党候補に負けたのか。また、維新の会の候補は自民党とは直接対決を避ける一方で立憲民主党をぶっ潰す!と言いながら立憲民主党の候補がいるところには候補を擁立しましたが、結果は惨敗でしたが、なぜなのでしょうか。もって他山の石とすべきでしょう。

 

 まず、島根1区は自民王国といわれますが、本当に自民王国だったのか。島根1区は小選挙区導入後は細田博之前議長が連続当選してきました。つまり、細田王国であって自民王国ではなかったのかもしれません。

 一方で、立憲民主党の方は、実は亀井亜紀子議員の父上の亀井久興元衆議院議員(旧衆議院島根全県区)や石橋大吉元衆議院議員(民主党衆議院議員、旧島根全県区→島根1区)の支援者のご縁を足掛かりにしていたところがあるでしょう。立憲民主党が自民王国で勝った、といって全国でも勝てると思ったらとんでもない勘違いになるかもしれません。

 

 東京15区と長崎3区では、自民党は候補者を擁立せずに不戦敗。一方で、島根1区では不戦敗だった維新の会は、自民党候補不在の2選挙区では候補者を擁立。結果は、長崎3区で維新の会の候補は立憲民主党候補にダブルスコアで大敗、東京15区では次点にもなれず3位に甘んじる惨敗でした。選挙期間中には、維新の会の馬場代表が「立憲民主党をたたき潰す」「立憲に投票しないで」と発言していました。また、大阪府の吉村知事が、テレビ朝日のモーニングショーに出演の玉川徹氏が大阪万博の課題を繰り返し指摘することに対して「(万博に)玉川徹は(入場)禁止」と発言して物議を醸しました。結果、維新の会は他党や他人の口悪く罵るだけで批判にすらなっていない下品な政党というイメージになりました。

 孔子は「罪を憎んで人を憎まず」と言ったそうです。社会の問題は厳しく指摘すべきではありますが、人の悪口は有権者に受け入れられないということでしょう。こうした教訓は、他山の石とすべきです。

 翻って、我が党にも舌鋒鋭く問題を指摘する議員がいますが、問題の指摘が悪口に受け止められないように表現振りに注意すべきでしょう。また、選挙中には馬場代表の罵声に応戦してしまった議員もいましたが、同じレベルに下がってしまわないように、悪口はスルーするようにすべきでしょう。