馳浩石川県知事が東京オリンピック・パラリンピックの誘致にあたって、国際オリンピック委員会(IOC)委員に20万円もかけて作成した写真集をプレゼントしたと講演で述べました。

 しかも、安倍総理からの指示でそのお金は官房機密費から出ているとのこと。当時、馳浩衆議院議員は、自民党のオリンピック招致推進本部長でしたので、官房機密費が自民党の活動に使われていたことになります。官房機密費の財源は当然、税金ですが、政党の活動に使われていたのであれば、大問題です。

 IOC委員は105名で、全員分ということならば総額2,000万円を超えます。高額のプレゼントはIOCの倫理規定に違反します。IOC倫理規定に違反するところに、税金が使われていたということであれば、論外です。このプレゼント代は国庫に返還すべきです。

 

 というように、ツッコミどころ満載の発言です。

 馳浩知事は、衆議院議員のときにあいさつ程度の会話をしたことがあります。とってもいい人です。とてもウソをでっちあげてベラベラとしゃべるようなかたではありません。ですから、このオリンピック誘致に関する官房機密費の発言も正直に話しているものと受け止めます。

 今になって、発言撤回や取材拒否などと言わずに、国会にきて予算委員会か内閣委員会でありのままを正直に語ってもらいたいです。