今日(10月20日)から秋の臨時国会が開会しました。
法律案は国会の開会中にのみ提出することができます。立憲民主党は、早速、保険証廃止を延期する法案、旧統一教会財産保全法案、政治資金世襲禁止法案の3本を提出しました。
(1)保険証廃止を延期する法案
今年の通常国会で健康保険証を廃止する法律案が自民・公明・維新などの賛成多数で可決成立しました。立憲民主党は、健康保険証を廃止すると様々な問題が生じることを指摘し、反対しました。世論においても、マイナンバーカードとの一体化と従来型健康保険証とを選択できるようして欲しいとの意見が多くありました。そこで、改めて健康保険証を存続させるための法案を提出しました。
(2)旧統一教会財産保全法案
旧統一教会に対しては、文部科学省文化庁がようやく解散を裁判所に請求しました。しかし、解散決定までにはまだまだ時間がかかりそうです。裁判所での審理が行われている間に、旧統一教会が日本から韓国にある本部に資産を移動させてしまう懸念があります。そうなると、被害者救済の原資が不足することが懸念されます。そこで、解散請求を受けた宗教法人の財産を保全する(移動を制限する)法案を提出しました。
(3)政治資金世襲禁止法案
自民党を中心に世襲議員が少なくないのが国会の現状ですが、ゆゆしき問題は政治資金管理団体に資産をおいておけば相続税を逃れることができてしまうということです。そこで、政治資金については世襲を禁止する法案を提出しました。
今国会の最大の取り組み課題は、物価高対策です。法案にはしていませんが、立憲民主党は、国民の生活を物価高から守るための政策を公表しています。
さて、今国会の冒頭は、細田博之 衆議院議長が辞任を申し出たので、これを了承するところからはじまりました。そして、新たに額賀福志郎議員を議長に選出しました。
アメリカ連邦議会の下院では、議長選出で混迷を極めていますが、それはアメリカ下院議長には予算編成権など絶大な権限があるからです。
日本の国会の議長は中立公平な議事運営が役目ですから、与野党で協調して、議長は与党第一党から、副議長は野党第一党からということで概ね全会一致で選出するのが慣わしです。ときどき、間違える議員がいるので全会一致にならないことがありますが、本日は全会一致になりました。
ともかく、臨時国会が開会しましたので、国民の命と暮らしを守るために、桜井シュウは全力を尽くしてまいります。