アメリカの下院(the House of the Representatives)のケヴィン・マッカーシー議長が解任されました。

 日本の衆議院の議長は、公平で円滑な議事進行に務めることが職務になっています。

 一方で、アメリカの連邦議会では行政には予算編成権がなければ法律案提出権もありません。議会が法律案を作成して審議しますし、議会が予算を編成し審議します。そして、議長は予算編成の責任者になりますので、実質的に予算編成権を握っているようなものです。ですから、日本の議長よりも実質的な権限を持っているというのがアメリカ連邦議会の議長です。その議長が、突如として解任されたのですから、ビックリです。

 共和党の内紛が原因のようですが、内紛が原因で予算が編成できないということになれば、国民生活に大きな支障が生じてしまいます。このことをアメリカ国民がどのように判断するのかも注目です。

 

 アメリカがフラフラするようなことがあると、世界全体が不安定化してしまいます。日本から情勢を注視していきます。