昨年の今頃も円安がドンドン進んでいましたが、今年も円安が進んでいます。昨年9月に財務省が為替介入したときの水準になっています。財務大臣や財務官の口先介入がありますが、為替市場ではあまり反応がないようです。またか、ということなのでしょうか。
そもそも、ファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)には、円安要因がたくさんあります。貿易赤字の傾向がつづいていることから円売りドル買い需要がその逆を上回っています。また、アメリカの金利は高止まりの見通しであり、マイナス金利を続ける日本との金利差は開いたままですから、円を調達して米ドルで運用して金利差を稼ぐ円キャリートレードがおきやすい状況が続いています。
今の物価高は、円安が主たる要因です。以前は、円高がリスクとして捉えらえていましたが、今や円安がリスクになっています。通貨は信用を失えば、それを回復することは簡単ではありません。通貨の価値を守ることを真剣に取り組んでいきます。そうすることで、物価高を抑えます。