東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、放射性物質で汚染されているリスクがあるとして福島県とその周辺の農産物と水産物の輸入を制限する動きがありました。その後、地域の努力により厳しい検査をクリアして安全性を確認できることとなりました。日本国内での流通に制限はありません。また、アメリカやイギリスは、既に輸入制限を撤廃しています。しかし、それでも輸入制限を続ける国があります。

 

 桜井シュウは、他の国会議員とともに、先週、ブリュッセルでEUの貿易担当者と協議を行いました。主たる議題は、経済安全保障でしたが、日本産の農産物と水産物の輸入制限撤廃についても協議の中で要望してきました。

 そして、今回は、ヨーロッパ連合(EU)が日本産の農作物と水産物の輸入規制を撤廃することになりました。われわれの協議の中での申し入れが功を奏したとは思いませんが(それまでの外交努力の成果だと思いますが)、日本においては重大な問題になっていることを伝えたことは少々の貢献にはなったのではないか、と思います。

 

 たしかに、EU自体は日本からの農産物と水産物の輸入量は多くはありません。しかし、世界の様々なルールを先導しているEUの決定は他の国々へ影響します。今回のEUの決定が、未だに輸入規制を続ける国々の政策変更につながるように努めてまいります。