本日(6月16日)、衆議院に岸田内閣の不信任案を提出しました。結果は、報道にある通り、自民・国民・維新・公明の反対で否決されました。

 

 否決されるのが分かっていて出すのは意味なくないか、というご批判があるのは承知しています。ですが、この通常国会での岸田内閣が何をなしたのか、成果もあるでしょうが、逆に将来に禍根となるようなことも少なくありませんでした。そのことを改めて確認した上で、どの議員が岸田内閣を信任し、どの議員が信任しないのかを明らかにすることに意味があると考えます。

 特に、この通常国会の会期末に、岸田総理は、衆議院を解散するそぶりを見せていました。衆議院議員総選挙になるのであれば、なおさら岸田内閣についての全ての議員の評価を明らかにするべきでしょう。

 

 この通常国会での岸田内閣は、特に酷かったです。

 防衛財源確保法案では他の予算を吸い上げて全てを防衛費に注ぎ込むもので、防衛力強化に繋がるのか明らかでない一方で、他の分野の予算が心配です。特に、こども関連予算については去年から倍増と言っていたにもかかわらずその財源を未だに示しません。防衛予算の確保には熱心なのに、少子化・人口減少が危機的状況であるにも拘わらずこども関連予算の確保には熱意がありませんでした。

 出入国管理法の改悪も酷いものでした。岸田総理は、人権や法の支配など普遍的価値に基づく外交と言っていますが、外交以前に国内での人権が尊重されていません。

 原発の運転期間延長などの電気事業法改悪も酷いものでした。北東アジアの安全保障環境が厳しさを増しているといいながら、攻撃されればどうにもならない原発の運転期間を延長する道を開きました。

 マイナンバーカードについては、個人情報がダダ漏れで大問題です。更に、マイナンバーカードに健康保険証を統合して、来秋に健康保険証を廃止する方針も酷いものです。

 これだけ問題山積であるにもかかわらず、衆議院議員の任期を2年以上も残しているこの時期に、党利党略というよりも自分都合で衆議院を解散しようとしました。衆議院総選挙を執行すれば700億円ぐらいかかります。これは岸田総理が負担するのではなく、国民負担です。このような税金のムダ遣いをする岸田内閣は信任できません。