11月8日(火)にアメリカでは連邦議会の上院と下院、その他州知事など地方政府・議会の選挙が行われました。アメリカでは、偶数年の11月2日~8日の火曜日に選挙が行われます。

 4で割り切れる年には夏季オリンピックが開催された後に大統領選挙があり注目が集まりますが、4で割り切れない偶数年にも冬季オリンピックが開催された後に連邦議会の上院・下院の選挙などが行われます。アメリカでは、2年に1回の選挙年に全国の選挙を集中して行いますし、住民投票も行われますので、たくさん投票しなければなりません。

 

 さて、9月にワシントンD.C.を訪問したときに現地で聞いた選挙予想は、以下の通りでした。

〇連邦下院

 ・下院の多数派が民主党から共和党になるのは確実、民主党の多数派維持の可能性はゼロ!

 ・共和党が民主党にどの程度の議席差をつけられるかが焦点

〇連邦上院

 ・多数派が民主党から共和党になりそうだが、民主党が踏ん張る可能性もわずかにある

 

 しかし、既に報道されている通り、2ヶ月前に言われていたような共和党の圧勝とはなっていないようです。下院では共和党が多数派になりそうですが、僅差になりそうです。上院では民主党が踏ん張りギリギリ多数派(可否同数の場合には上院議長を務める副大統領(民主党)の1票が加わるので、民主党は50議席で多数派、共和党は51議席で多数派)を維持できる見通しが出てきました。

 選挙はやってみなければ分からないと言いますが、今回もそうなりそうです。