本日(12月16日)、開会された衆議院憲法審査会では、選挙後、初めて本格的な討論が行われました。先週の憲法審査会では、幹事を決定するなど人事のみでしたが、本日は早速、自由討議が始まりました。マスコミの記者さんも大勢いらっしゃいました。

 

 憲法審査会は、議員同士で討論しますので、政府に質すスタイルの他の委員会とは勝手が違います。議員への質問もできますので(答弁時間は質問者の持ち時間5分の範囲内)、議員同士の質疑応答も活発に行われます。

 発言は、名前札を立てることで、発言のリクエストします。本日も多くの名前札が経ちましたので、会長から指名を受けて発言します。桜井シュウも名前札を立てましたが、残念ながら発言の機会は回ってきませんでした。次回は、来年の通常国会になる見通しです。次は、発言機会をいただけるでしょうから、本日の発言を踏まえた内容にアップグレードして臨みます。

 

 さて、本日は10名以上の議員が発言しました。その中で、複数の議員が取り上げたテーマとして、以下がありました。

 国民投票法のCM等規制、地震や疫病などによる緊急事態への対応、特に議員が国会に登庁できず議会の定足数を満たせなくなったときオンラインでの出席を認めるかどうか、選挙ができないような緊急事態の最中に任期が満了したときの扱い(任期延長?)、デジタル社会に対応した人権のあり方(欧州のGDPR:一般データ保護ルールなどを参考に)、憲法53条(臨時国会召集要求)違反問題などです。

 

 憲法は国民のものであり、政治家のオモチャではありません。憲法改正自体が自己目的(憲法を改正してみたいから改正する)になってはいけません。国民の生活や福祉を向上させるために、法律改正をしたいが憲法が妨げになって法律改正ができない場合や、憲法自体が国民生活の向上の妨げになっている場合には、改正が必要です。

 国民にとって本当に必要なのか、国民にとってどのようなメリットがあるのか、ということを慎重に見極めるような議論を進めていきます。