明日(8月8日)で東京オリンピックが閉会します。日本人選手のメダル獲得数が最多ということで報道が盛り上がっています。メダル獲得数は、競技数が増えているので、メダルの数自体が全体で増えていますから、それに比例して日本人のメダル獲得数が増えるのは当然のように思います。特に、新種目の空手やボルダリング、スケートボードなどで日本人がメダルを獲得しているのですから。
さて、日本人選手の活躍をもって、東京オリンピックの開催が良かったと評価する声があります。桜井シュウは、「良い」「悪い」という評価は、比較の対象があってこそ成立すると考えます。
緊急事態宣言発令中の7月~8月に開催するのが良かったのか、ワクチン接種が進んでいるであろう3ヶ月後に開催するのが良かったのか。3ヶ月後の10月~11月の開催であれば、感染症の蔓延を抑えられた状態で大会を開催できたのではないか、と考えます。テレビの放映権のために7月開催でないとダメで10月は無理、という意見がありますが、テレビ放送は従たる要因であって、最初に考えるべきは、命(=感染症蔓延防止)であり、選手の競技環境です。これこそが、開催地の住民である都民ファーストであり、アスリート・ファーストです。