本日(6月10日)の衆議院本会議において、政治分野における男女共同参画推進法改正案が可決し、成立しました。
衆議院で可決で、成立って、あれっ、参議院は?と思った方、相当な国会通です。
多くの法案は、衆議院で先に審議し、可決した法案を参議院に送付します。ですから、参議院本会議で可決してはじめて法律は成立する場合が多いです。ですが、ときどき参議院で先に審議し(参議院先議)可決した後に、衆議院に送付することもあります。
本案は、当初は、衆議院に提出し、参議院に送付する手順で進める予定でした。が、本案が付託されることになる内閣委員会は内閣提出法案が多くあり、参議院で渋滞していました。つまり、衆議院で可決して参議院に送付しても時間切れで審議未了となるリスクがありました。そこで、参議院の内閣委員会の委員長提案で委員会審査を省略することで、渋滞を回避しました。衆議院の内閣委員会は、内閣提出法案の審議は既に終わっていて全て参議院に送付済でしたから、衆議院内閣委員会で審議し、本会議でも可決となりました。
内容については、桜井シュウも参加している政治分野における男女共同参画推進議員連盟で議論を積み重ねて、全ての政党の合意を取り付けておりました。
今回の改正内容は、ハラスメント対策など当たり前の事項ばかりで大した進展がないではないか、というご指摘があることは承知しています。政党が目標を掲げることを義務化する、政党助成金で議員数の男女比が一方に偏っていた場合には減額する(フランスで導入済)、衆議院の比例代表で男女別の名簿を作成して女性→男性→女性というように男女半々になるようにすることを可能にする、などの提案がありましたが、何れも実現しませんでした。全ての政党の合意を取り付けるという中で、最大公約数的な合意でしたので、大きく前進するには至りませんでした。それでも、最初の法案成立から3年を経て、法改正で一歩でも前進させることができたことは、次につながるステップと考えます。
桜井シュウは、議員連盟Working Teamのメンバーとして、法案成立に参画しました。引き続き、男女共同参画の推進に努めます。
