沖縄県東村高江のアメリカ軍北部訓練場周辺で警備中の大阪府警から派遣された機動隊が、建設に抗議する市民に対して「土人」と差別発言したことが問題になっています。

 この発言について、警察庁長官は「不適切であり極めて遺憾」「指導を徹底していく」と述べました。

 

 まず、「極めて遺憾」というのは残念という意味で、「ゴメンナサイ」という意味ではありません。つまり、他人事。指導を徹底できる立場にあるのであれば、「ゴメンナサイ」というべきで、「遺憾」と言っている状況が遺憾です。

 また、「指導を徹底していく」というのはどんな指導をするというのでしょうか?

 

 沖縄の基地問題の根底には、沖縄県民は「本土の人々が沖縄県民を見下していて、だから米軍基地という迷惑施設を沖縄に押し付けていてもなんとも思わない」と思っていることにあると思います。「沖縄が地政学的に重要だから米軍基地が多くある」というのは歴史的経緯からすると必ずしも正しくはありません。沖縄の米軍基地が増えたのは昭和30年代で、日本各地にあった米軍基地が地元の反対運動でどんどん削減されていく中で、米軍の施政下にあった沖縄に基地が移転していったのです。

 こうした歴史的経緯を理解していれば、「土人」などという発言がでてくるはずがありません。また、その発言をした機動隊員を擁護する松井一郎 大阪府知事は論外です。

 

 

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