4月10日に発表された京都大学と同志社大学の共同研究グループ の調査によれば、理系出身者では理科4科目(物理、化学、生物、地学)の中で物理が得意だと所得が高いそうです。文系出身者では、大学入試で数学受験組の方が所得が高いそうです。
西村和雄・京都大学経済研究所特任教授は、以前より数学学習が将来の所得向上に役立つという研究をしてこられました。西村教授は、もともと経済学者であって教育学者ではありません。西村先生には、学生時代に入門経済学ゼミナール でたいへんお世話になりました。この本は、経済学の問題集なのですが、解説も充実していてとても分かり易かったです。この問題集を完璧にこなした結果、国家公務員採用Ⅰ種試験(経済職)で1次合格することができました(2次は銀行の内定拘束により不受験)。
数学や物理は、抽象概念の中で理屈をこねるようなところがあり、そうした思考力を鍛えた経験があった方がいろいろ役に立つのかもしれません。が、因果関係は何となくありそうと思いますが、そのメカニズムはよく分かりません。
桜井自身は、興味関心という意味では文系学部も考えたのですが、国立大学に進学するということを考えると、理系の方が圧倒的にラクということで、理系にしました。漫画「ドラゴン桜」の中でも桜木弁護士が「東大に入りたいなら理科Ⅰ類を狙え」と言っていました。これは、国立大学では理系学部に定員が多く配分されているからです。
数学は積み上げの学問ですので、コツコツと積み上げていかなければならないです。計算問題など量をこなすような鍛錬も必要です。しかし、小学校の文章題のような寄り道をせず(中学入試の文章題は方程式を習った後の方が理解しやすい)、計算問題中心に学習を進めていけば、毎日コツコツやるという生活習慣の問題かなと思います。なお、ここで、計算問題というのは、小学生レベルでは分数の四則演算、中学生レベルでは連立方程式と二次方程式、高校生レベルでは微積分・微分方程式と行列などです。こうした計算問題を自分の学習速度に合わせて着実に進められれば、相応の成果があがるかと思います。
ところで、伊丹市は、「ことば文化都市」として、言葉教育に力を入れてきましたが、子どもの将来を考えれば、数学・物理教育にも力を入れるべき!という考えも出てきます。要するに、どの科目もちゃんと勉強すべきということなのでしょう。
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