お久しぶりです、みかんです🍊

前回のブログ更新から季節も移り変わりまして、
もうすっかり秋ですね。



毎年11月は児童虐待防止推進月間なんだそうです。
なので、テレビやネット記事で児童虐待について特集しているのを普段より多く見かけます。

先日、EテレのハートネットTVという番組では、
虐待の後遺症に苦しむ人たちが大人になってどう回復していくのかを特集していて、かつて虐待を受けた人間として共感しながら観ていました。

虐待の後遺症と向き合う


虐待による後遺症、と聞いてもピンと来ない方もいるかもしれません。
子供の頃に心に残された見えない傷は長いこと残ります。虐待をする親、大人と離れたら全て解決とはならないこともあるのです。


今年33歳になった私も、様々な症状で悩んでいます。

例えば、怒鳴り声を聞けば心臓がバクバクして手先の感覚がなくなるし、
母親と容姿や話し方が似ている人が近くにいたら足がすくみます。

また、急に湧き上がってくる怒りの感情が抑えられなくなったり、

ネガティブな感情に支配され、自分のすべての行動に否定的になることもあります。

…子供の頃から悩んでいることもあれば、大人になってから出てきた悩みもあります。


虐待の後遺症、心に残った傷との向き合い方にはいろんな方法があるかと思いますが、
私の場合は病院に通い、治療しながら生きています。
心も身体も悲鳴をあげていた自分をどうにかしたい、と思い病院を頼ったのは23歳の頃。
何かしらの病名をつけられるのは怖い、と思ったこともありますが、
今は病院に行って良かったと心の底から思っています。
まだまだ辛いこともありますが、だいぶ生きやすくなりました。

話を親身になって聞いてくださった病院の先生や、生活する中でいろいろと迷惑をかけてしまっても変わらず近くにいてくれて、
サポートしてくれたパートナーには本当に感謝しています。



自分のことを語るということ


また、番組の中で「ナラティブセラピー」という言葉を知りました。
「ナラティブ」とは語りという意味。
自分で自分のこれまでの人生という物語について語る中で、捉え方などを自ら変えて物語を再構築することで問題の解決を目指す治療なんだそうです。

私は病院での治療としては取り入れたことはありませんが、
ブログで書いたり人に話を聞いてもらったり、似たようなことを自分でしているのではないかと感じました。

虐待を受けた、という事実は変わりませんが、
自分の中でいろいろと整理してお話したりブログに書いたりすることで、
だんだんと過去の捉え方は変わってきていると感じますし、
私の話を聞いたり見たりしてくださった方のお言葉を受け取り、
新たな視点で過去の出来事を捉えることが出来ているなぁと思っています。

自分を大切に


虐待に限らず、心に負った傷というものは長く心身を傷つけ続けます。
しかも、その傷は見えないものなので、理解されにくく一人で抱え込むことも多くあるだろうと思います。

私は、まだ傷ついています。
でも、周囲で支えてくれた方や、
過去と向き合い続けてきた自分自身のおかげで、
少しずつ 少しずつ、傷は癒やされてきています。

未来の自分のために、過去の自分のために、
今の私は、自分を大切に生きたいと思います。

どうか、どんな過去を持っていても、
今を大切に、自分を大切に生きて欲しいと思います。

ツワブキ黄色い花(花言葉は“困難に負けない”)

最後まで私のお話を読んでくれて、ありがとうございます🍊





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虐待を受けてから、助けを求めるまでのお話です。