子どもには使える英語を身に付けさせたい! | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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フムフムに次のようなニュースがあります。

 

日本ほど子どもの英語教育に熱心な国はないと思う。
幼児期から英会話教室に通わせ、小中高大で英語を学び続ける。にもかかわらず、20歳になったとき、世界の人々と英語で語り合えるレベルになる日本人はとても少ないのが現状だという。
どうして日本人の英語力は伸びないのか? その疑問に答えてくれ「なるほど、そうだったのか」と納得できる本に出会った。


『子どもを英語嫌いにしない11の法則』(安河内哲也・著/学研プラス・刊)がそれだ。

使える英語を身につける11の法則
著者は東進ハイスクールと四谷大塚NETの講師で言語文化舎代表の安河内先生、その英語メソッドには定評がある。


ずばり、子どもを英語嫌いにしない法則の11項目とは以下の通りだ。
*法則1 20歳で英検1級を目指す
*法則2 英語は10年かけて身に付ける
*法則3 英語力を伸ばすには、まず日本語力を身に付けさせる
*法則4 小学校までは一緒に遊んで英語の楽しさを刷りこむ
*法則5 オールイングリッシュは非効率。学校や塾の不足分を補えるのは親だけ
*法則6 中学・高校はアクセル全開。中一の一学期の中間試験の成功体験が最大の好機
*法則7 英語ができる子は、中学の英語の教科書をすべて暗唱できる
*法則8 4技能のバランスを整えて勉強すれば英語力は速やかに上達する
*法則9 英語力を早く伸ばしたいなら、文法の勉強は不可欠
*法則10 大学受験は一気に力を伸ばすチャンス
*法則11 やり直すのに遅すぎることは決してない、いつから再スタートしても英語力は身に付く

TOEIC900点以上でも英語が話せないのはなぜか?


社会人の英語力の判定はTOEICテストが一般的になっている。合否ではなく10点~990点までのスコアで英語力が示されるので実力が判断しやすいというわけだ。


しかし、安河内先生の意見はちょっと違う。
現在広く行われているTOEICテストは、リーディングや語彙、リスニングを測るマークシート方式の筆記試験のみです。(TOEICスピーキングテスト/ライティングテストではスピーキングとライティングの力が測られます)。したがって、本当の意味での英語のコミュニケーション力が測られているかというと、やや疑問です。受験テクニックさえ身に付ければ、ある程度の高スコアを取ることも可能です。現にTOEICテスト900点以上の高スコア保持者の中にも、英語がほとんど話せない人が結構います。
(『子どもを英語嫌いにしない11の法則』から引用)

 

英検1級は国連の会議レベル
安河内先生は20歳までに英検1級合格を親子の目標にすることをすすめている。英検1級は二次試験で英語のスピーチと質疑応答があるため、話せない人は合格できないのだ。
英検1級は国際社会で通用する英語力を測るうえでとてもよい基準だと言っていいでしょう。(中略)英検1級合格者は、TOEICテスト八〇〇~九〇〇点台の人と同程度の英語力があり同時に確実に話せる人たち、と考えればよいでしょう。


特に、海外生活経験があるわけではないのに英検一級に合格している人は、本当にしっかり努力し、よく勉強している人です。こうした合格者の英語は、いわゆるネイティブ・スピーカーのような英語ではなく、国連の会議などで話されているような英語です。自分の考えを、論理性をもってきちんと述べることができる英語です。


(『子どもを英語嫌いにしない11の法則』から引用)
国連会議のレベルというのは、そこでは英語を母国語としない世界中の人々が議論をしている現場という意味。ネイティブとは異なる発音でも相手の話を理解し、自分の考えを主張できることが重要なのだ。多くの親は「わが子にはネイティブのような英語をペラペラにと」願うが、発音より大事なのはコミュニケーション能力だということをしっかりイメージしておきたい。

わが娘は「セミリンガル」


これはわが家の話だ。「外国語がいくつも話せてすごいねえ」とよく言っていただくが、わが娘は残念ながらバイリンガルではない。異国で育ったからアルファベットを使った言語での変換はたやすいようだが、日本人なのに肝心の日本語が幼稚園レベルなのだがら、親としては恥ずかしい限りだ。
が、外国語の習得には長い長い年月がかかることは私たち親子は身をもって知っている。外国に住んでいれば、子どもはすぐにその国の言語はペラペラ……なんてのは親の妄想で、わが家の場合は、なんと15年間ももがき苦しんだのだ。


10歳の時点ではフランス語も話せない、日本語も話せない中途半端な状態で、しかもそこに学校のカリキュラムで英語とドイツ語まで混じりこんでいたから、さあ、大変。
とりあえず、クラス担任のアドバイスで日本語は家族の会話だけにとどめ日本語の読み書きを教えることをやめにした。同じような異国育ちの日本人でも日仏のバイリンガルは何人もいたから、たぶん、わが娘はそこまでの語学センスがなかったのだろうと思う。


そして、14歳から15歳になって、やっと頭の中が整理できたようで、仏英独の授業ではクラスメイトについていけるようになった。しかし、日本語は幼いままで現在に至るというわけだ。

幼児期、小学校時代は日本語をしっかり身につける
さて、話をもとに戻すと、本書で安河内先生は親たちに「焦らないで」と言っている。
幼児期に週一回ネイティブの英会話教室に通ってもすぐにペラペラになれるわけではない。英語は10年以上をかけてじっくり身に付けていくものだからだ。


幼児期、小学校時代に猛ダッシュをすべきではない大きな理由のひとつは、この時期は母国語である日本語をしっかり身に付けなくてはいけないからです。(中略)母語となる日本語は知的能力の土台となります。思考力は母語によって形成されます。(中略)もちろん英語力の土台も日本語です。母語における読解力や語彙力や会話力などの言語能力を、第二言語がこえることは、よほどのことがない限りありえません。最終的に高い英語力の習得を目指すのなら、母語のべースをきちんと作らないくてはならないのです。日本語がちゃんとできない子は英語もできるようになりません。特に高度な英語はそうです。
(『子どもを英語嫌いにしない11の法則』から引用)
わが子を“世界の輪”に入れるために、この本の法則をよく理解し、10年計画の英語教育を親子で考えてみてはいかがだろう。

 

使える英語とは英語のスキルです。英語試験は英語の知識の量を計るものです。TOEICが満点でも英語を話す事はできません。使える英語とはTOEICでも英検1級では無理です。

ネイティブを真似るディープラーニングで多くの表現を自動化して覚える必用があります。試験のための英語は所詮直ぐに忘れてしまう知識です。