脳波を利用することで無意識に英語のリスニング能力が向上 | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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国立研究開発法人情報通信研究機構が次のような発表をしました。

 

日本語にない音の違いを学習できるニューロフィードバック技術の開発に成功
RとLの音の違いを学習しようと意識しなくても、英単語のリスニング能力向上が可能
日本人の苦手な発音の聞き分けに効果的な英語教育手法の開発にもつながる可能性

NICT 脳情報通信融合研究センター 常 明らの研究グループと国立大学法人大阪大学(大阪大学、総長: 西尾 章治郎)大学院情報科学研究科は、国立大学法人北海道大学(北海道大学、総長: 名和 豊春)と共同で、無意識に英単語のリスニング能力を向上できるニューロフィードバック技術の開発に成功しました。


これまでの英単語のリスニングの学習は、聞いた音(例えば、rightもしくはlight)に対してどちらの音であるかというテストを行い、それが正解か不正解かを学習者に伝えて学習を促す場合が多く、このような学習では成果が出るのに時間がかかることが一般的でした。それに対して、本手法では、rightとlightの音を聞いている時の脳波から音の聞き分けに関連する脳活動パターンを取り出し、その大きさを円としてフィードバックし、学習者にはその円を大きくするようにイメージしてもらいました。その結果、本人は、音の聞き分けの学習をしているつもりがなくても、無意識にrightとlightの音の聞き分けが5日間程度で出来るようになりました。これが実用化されれば、効率よくリスニング能力を向上できる教育手法となることが期待されます。

本研究の一部は、大阪大学COI(センター・オブ・イノベーションプログラム)の支援を受けて行います。

背景


社会のグローバル化に伴い、グローバルなコミュニケーション力を向上させるためには、英語能力の向上が重要な課題となっています。英語のリスニングにおいて、日本人の困難の一つが日本語にない音の聞き分け(例えば、rightとlightの違い)です。これまでの英単語のリスニングの学習は、聞いた音(例えば、rightもしくはlight)に対してどちらの音であるかテストを行い、それが正解か不正解かを学習者に伝えて学習を促す場合が多いのですが、このような学習では、時間がかかるという問題がありました。

フィードバックは出力を入力に戻す事を意味します。脳のフィードバックとは意図した出力ができたかどうかの判断で、正しいとか間違いとかを判断するものでありません。学習者に機械がフィードバックを与える事ができない。LとRの音素は物理的に取り出し、定義もされていないから、LとRが正しいかどうかの判断も不可能です。

 

脳は自己教示学習をしていますから、基本的には他の人や機械が助ける事はできません。私もLとRの音に繊細になると言うアドバイスくらいしかできません。