聞いたことがないものはしゃべるな | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

  音声英語、つまり英会話、リスニング、発音に関して音のストリーム・ベースで学習するサイトです。

Kenzo氏が次のように言っています。

 

http://kenzotakahashi.hatenablog.com/entry/2015/04/23/065751

 

日本にある既存の英語学習法を研究していく中で、幾つかのパターンが見えてきました。

単語の暗記が無駄なのは前お話しましたが、もう一つ大きな間違いなのは、日本語のフレーズを英語で略すアプローチです。”ネイティブに笑われない”とか”旅行で使える”とか”お疲れ様ですは英語で何て言う?”とかそういった類のものです。

このアプローチを取っている教材やアプリは沢山ありますが、これはあまり良い英語の学び方ではありません。

 

まずこの方法だと、日本語に略して意味を説明しますよね。その時点でアウトです。英語をしゃべる時は頭の中は全部英語です。

日本ではメールで”お疲れ様です”って入れますよね。それをお疲れ様ですは英語で何て言うんだろうと考えるのではなく、メールの冒頭はどうやって書くんだろうと考えるようにすると、英語で”beginning of an email”などと検索すれば沢山情報が出てきます。そうやって英語で説明を読むと頭の中に日本語で情報を入れなくて済みます。

 

でも実はもっと良い方法があります。それはとにかく聞いて読むことです。例えば英語には It's up to you. とか It depends. とか Go ahead. などの便利なフレーズがいっぱいありますが、僕はこれらのフレーズを日本語に略したことがありません。全部聞いたり読んでる中で出てきて覚えました。この方法だと、文脈があるので、それで何となくこういう意味だろうなっていうのが分かります。初めて見た時は分からないかもしれませんが、何回も出てくるうちに自分でパターンを認識することが出来るのでそのうち意味を理解出来ます。もしそれでも分からない時は検索して英語で説明を読んで理解を深めても良いでしょう。その時はどんな場面で使われるかというのが分かっているので理解し易いです。

 

実はこの方法って、英語で理解しているというよりも、もっと抽象的なところで理解していると言った方が適切かもしれません。よく”言葉に出来ない”って言いますよね。それは言語よりも抽象的なところで感情が先に形成されるからです。それを自分の知っている言葉に無理やり当てはめてしゃべるわけです。

これと同じで、英語を覚える時も英英辞典の説明のようなものを覚えるのではなく、こういう時に使うっていう形で覚えます。この覚え方だと自分で使いたいと思った時にスッと出てきますよね。

 

なのでイメージとしては、頭の中に今まで読んだり聞いた英語が入っていて、それを検索していく感じです。Nice to meet you. などのフレーズはそのまま入っていると思うのでそのまま持ってきて使います。自分がしゃべりことがそのまま頭に入っていない場合は、断片を色んなところから引っ張ってきて、それをパズルのように組み立てて話します。この時に必要不可欠なのが文法です。フレーズ集みたいなものでフレーズをそのまま覚えるだけで英語がしゃべれるようにならない理由はこれです。そのフレーズが文法的にどう成り立っているかという理解がなければ応用出来ません。言語は無限の組み合わせがあるので、それを一つ一つ覚えることは非効率ですよね。

 

これは言語にかぎらず何でもそうですよね。曲をいくらコピーしてもそれが音楽理論的にどう成り立っているか理解していなければいつまで経っても作曲することは出来ません。

 

英語と日本語では作りが全く違うので、文や文章の構成が違います。要するにコミュニケーションの取り方が違うわけです。なので沢山聞いたり読む中で英語のコミュニケーションの仕方というのを学ぶ必要があります。和訳された文章が変なのは正にコミュニケーションの仕方の違いが顕著に表れています。

まとめると、”聞いたことがないものはしゃべるな”です。自分の言いたいことが言えないない時は単純にインプットの不足だと思ってください。

 

聞いたことがないものはしゃべるなは私も同感です。しかし、英語を覚えるならネイティブの音声を聞いて覚える方が聞いて読むよりずっと効果的な学習ができます。