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英語の4技能の学習の説明があります。

 

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 英語には受け身である「聞く」「読む」だけでなく、こちらから発信する「話す」「書く」力も重要である──。最近、4技能の重要性についてよく耳にする。TOEICのSpeaking & Writing Testsに注目する企業も増えているようだ。長年、社員英語研修のコンサルティングをしている大島さくら子先生は、ビジネス現場の状況をどう見ているのだろうか。

 

「TOEIC®S&Wへの関心は高まっていますが、現実的にはいまだにTOEIC® Listening & Reading Testが主流です。こちらのテストも昨年、新形式問題が導入されました。私も受けてみましたが、確かに今まで以上に現実のビジネスシーンに近い設定になっていると感じます。この改訂もあり、今後も当分はTOEIC® L & Rのスコアが英語力をはかる主な指針になっていくと思います。

 

 4技能についてですが、英語の上達に4技能の全てが欠かせないのは事実です。しかし、あらゆるビジネスパーソンに4技能が必要かと言えば、実はそうではありません。より多くの人が必要とするのは『読む』『書く』力なのです。TOEIC®テストの分け方とは違いますね。これは報告書や参考資料、メールなどを読んで理解し、相手に伝わるような文章で返信する力で、英語のレベルにかかわらず必要とされる場面は増えています。一方、『聞く』『話す』力ですが、こちらはミーティングや交渉には不可欠ながら、そのポジションにいる人以外にはあまり使う機会がありません。ちなみにそういうポジションには、そもそもの英語レベルが高い人が就いています。つまり4技能重視とは言え、現実の需要には偏りがあるというわけで、『読む』力はTOEIC® L & Rで鍛え、『書く』力はまた別の講座を受けて勉強するというビジネスパーソンが多そうです」

 

まずは読む力を強化 土台を固める

 

 では、ビジネスで2技能しか使わないからそれだけ勉強すればよいのかというと、それは違う。というのも、4技能は互いに密接に影響しあうため、「2技能だけ伸ばす」ということは現実的ではないのだ。
「ただし、順序はあります。知らない言葉を100回聞いても理解はできませんから、土台になるのは語彙や文法を増やすための『読む』力です。たくさん読んで語彙が増えると、『聞く』こともできるようになります。そうやって増やしたインプットを元に『書く』トレーニングを並行して行いましょう。『話す』はいちばん最後の技能であり、聞く量が増えるにつれ、ある程度は楽に話せるようになっていきます。きちんとした文章が書けるのに話せないという人は十分なインプットが既にあるので、アウトプットの練習をすれば話せるようになりますし、逆に話せるけどブロークンという人は書く文章もブロークンなものなので、こういう人にはさらなるインプットが必要です」
 読むほどに聞けるようになり、聞くほどに話せるようになるというが、では効率良く勉強する方法はあるのだろうか。

 

隙間時間にお薦め 「聞く」コンテンツ

 

 語学学習は少しずつでもいい、毎日の積み重ねが大きな結果につながる。家でじっくり勉強しようと思うとハードルが上がるので、通勤時間など一日の中で必ずある"隙間時間"を有効活用するのが効率的だ。大島先生に、隙間時間を充てるのに適したコンテンツを紹介してもらった。
「実は『聞く』『読む』の勉強時間に関しては、6:4が効果的だと言われています。というのも、『聞く』力は4技能の中でただ一つ、限りなくネイティブに近づける技能なので、効果を感じやすいのです。もちろん『読む』力が基礎となるわけですが、この割合で勉強すると上達している実感があり、モチベーションが維持しやすいのですね。私も移動中の隙間時間は英語のコンテンツを聞いていることが多いです。

 お薦めのプログラムはスマホアプリの『TED』。さまざまな分野の第一人者によるプレゼンテーションで1本が10分前後の短いものもありちょうどいい長さです。これは内容の豊かさもさることながら、プレゼンの勉強に最適です。日本語の字幕付きもありますよ。NBCの『Nightly News』 は20分程度で、毎朝出勤のときに視聴しておくと、すぐにビジネス現場で話題にできます。スマホのアプリは今、驚くほど充実していますから、面白そうなものをぜひ、探してみてください。デジタル学習機ならインターネットを介さなくてもNHKラジオのビジネス英語などが聞けますし、本当に勉強する環境が整った時代ですね。文明の利器を最大限、活用していきましょう」

 

プロと共に目標達成 英語学校も有効な手段

 

 しかし語学の勉強には終わりがないだけに、独学ではやる気が続かないこともあるだろう。英語学校が有効なのは、まさにそういうケースだ。ダイエットでジムに通うのと同じく、プロフェッショナルなトレーナーの指導の下、設定したゴールに最も効率のいい方法で辿り着ける。

「自分の努力を見守ってくれる人の存在は大きいですし、学習成果の記録はモチベーションを維持するポイントです。ダイエットでは筋力を強化しておくとリバウンドが少なくなりますが、英語の基礎力も同様で、最初にしっかり固めておくと少々間が空いても後退を緩やかにできます。集中的に学校に通うというのはいい選択肢だと思いますよ」

 

 それでも勉強をやめてしまえばいつかは元に戻ってしまう。ビジネスで使える英語を本気で身につけたいなら、続けるしかないのだ。最後に大島先生に、続けるための秘訣を聞いてみた。 「まず、毎日やることを決めたら記録をします。ダイエットでも体重を測ることで反省したりやる気になったりするでしょう。できない日があったとしても、つねに学習を意識することが大切なのです。次に、緩急ですね。

 

ずっと同じテンションでは苦しくなるので、息抜きすることがあってもいいんです。やることを減らしたり、内容を変えてみたり、気分転換を挟みます。細くても長く続けていきましょう。そして最後に、目標を持つこと。明確なゴールがある人は上達します。目標は長期と短期でそれぞれに立てるといいですね。例えば短期なら、何月までにTOEIC®のスコアを何点まで上げる、長期なら年単位で、海外に赴任するとか留学するとか、いろいろあると思います」


 隙間時間で自習し、ときにはプロの手を借りる。長い道のりではあるが、続けていれば成果は必ず表れるはずだ。