「ご注文は」英訳示し接客 | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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言葉をこのように使う方法もあります。


英語はさっぱりだが、外国人観光客と親しみを込めてコミュニケーションをとりたい――。山中湖村と忍野村で喫茶店やペンションなどを経営する女性たちが、接客や道案内でよく使われる英語のフレーズなどを日本語訳やイラストとともに一覧にした言い換え表を作った。伝えたい内容の英訳が書かれた部分を指で示しながら、発音して使う。メンバーは「言い換え表を使って外国人にも気軽に話しかけ、おすすめの観光スポットを教えてあげたい」と話している。


言い換え表はA2判(A4判4枚分)。両面カラーで折りたたむと縦約30センチ、横約10センチになり、持ち運びやすくなっている。使い方は、例えば「ご注文はお決まりですか」と尋ねたいとき、言い換え表の「May I take your order?」と書かれた部分を指し示しながら、自らも英語で発音する。


作ったのは、両村の自営業者らでつくる南都留中部商工会の女性部の役員約30人。多くのメンバーが英語は高校や短大の授業以来で、外国人客が店に訪れると身構えてしまった。片言の日本語で「こんにちは」などと話しかけてくれる外国人客もいて、気さくに話せず心苦しく感じていたという。


商工会は昨年から年1回、英会話の勉強会を開いているが、「年なのでフレーズを覚えられない」との声も出ていた。覚えられないなら、訳語の一覧表を作って読み上げればいいのでは、という意見が出て、言い換え表を作ることに。同商工会女性部長の河内晶さ子さん(61)が中心となり、接客でよく使う英語のフレーズのほか、中国語、韓国語、インドネシア語、タイ語のあいさつをインターネットで調べ、知人の英語教師や地域に住む外国人にチェックしてもらった。お金の説明が難しいとの意見が多かったため、1万円札や500円玉などは無料で使えるイラストをインターネットから引用して載せた。


今月、130部を作成し、同商工会に所属する商店などに配布。河内さんの喫茶店に中国人観光客が訪れた際にさっそく使い、言い換え表を使い中国語で「再見(さようなら)」と声を掛けたところ、喜ばれたという。


河内さんは「2020年の東京五輪・パラリンピックまで、外国人観光客はますます増えるはず。発音の良しあしなんて分からないけど、真心を伝えたい」と話し、増刷も目指している。