英会話が楽になる「do」の使い方 | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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IT現場では基本動詞が6割であり、英会話が楽になる「do」の使い方を説明している方がいます。


『ITエンジニアが覚えておきたい英語動詞30』(板垣 政樹著、秀和システム)の著者は、米国Microsoft社シニアプロジェクトマネージャーとして、用語管理システム開発、音声モデル構築システム管理などに携わる人物。


そしてインド、中国系エンジニアが台頭する現場において、日本人の決定的な弱点に気づいたのだそうです。それは、日本人は会話の際、動詞が出てこなくなって詰まることが多いということ。
しかし現実的に、IT現場の6割は基本動詞で成り立っているのだとか。だからこそ日本人エンジニアにとっては、日本語に捉われることなく、動詞のイメージをつかむことが重要。そこで本書が誕生したというわけです。


とはいえ、まったく難しく考える必要はなく、動詞力は中学生レベルで十分。基本動詞を使って、シンプルに伝えるだけでOK。
きょうはそのなかから、「する・やる」イメージを表現するためのdoのポテンシャルに注目してみましょう。というのも、「する・やる」を意味する場合は、doで7割がこと足りるというのです。


実はdoほど便利な動詞はない


「なんでいまさらdoをおぼえなければならないの?」と思う方も多いでしょうが、その反面、doを使いこなせていない人は少なくないのだと著者は指摘しています。
「意味を知っている」のと「使いこなせる」のとでは話が別。こんなに便利な動詞は他にないので、ぜひ身につけてほしいのだといいます。


まず、次の質問に英語で答えてみてください。


・御社のITシステム部門はどんな業務を行っていますか?
多くの方は、システム業務を担当する人たちのことを思い浮かべ、They do…と言葉をイメージしたのではないでしょうか?
また、さまざまな作業や仕事の説明にどんな動詞を使うべきかも迷うところ。
「管理する」はmanageかadminister? 「トレーニングをする」はtrain、それともprovide training? 引っかかりそうなポイントがたくさんあります。
そんなとき、まずはこう口にするのはどうかと著者は提案します。


Well, our IT system team does a lot of stuff.
(私たちのITチームはいろんなことをやっています)
たしかに、これならシンプルでわかりやすいですね。

doで代用すればこと足りる!

そして、さらに補足的にこう続けるわけです。
They do computer management;
they do software update;
they do security training, and so on.


(コンピュータ管理もしますし、ソフトの更新もすれば、セキュリティのトレーニングなどもします)
見てのとおり、動詞はdoしか使っていません。しかし、日常会話レベルとしてはこれで十分な説明になるわけです。


“do+名詞”で「物事をする」という一般的な表現となります。なお具体的な動詞が思いつかない場合は、その動詞をdoで代用すればこと足りるケースが多いのだといいます。
わりとなんでもdoでいえる!
computer management、security updateなどの名詞の部分は、ITエンジニアとしてすぐ口にできるはずなので、あとは動詞「する・やる」のdoを使うだけ。


・do the work(仕事・作業をする)
・do the exchange(交換をする)
・do the copy(コピーをする)
・do the investigation(調査する)


つまり、「動詞を表す名詞」であれば、なんでもdoでいえるということ。先のシステム部門の説明でも、各名詞は以下のようにすべて動詞が存在します。
management(名:管理) → manage(動:管理する)
update(名:更新) → update(動:更新する)
training(名:トレーニング) → train(動:訓練する)


「do + 名詞」に慣れよう


たとえばcomputerのような、名詞だけの意味しかない単語の場合は、do the computerといっても言葉として成立しません。


しかし動作を表す名詞は、山のように存在するもの。つまりdoが使える場面が多いのは、実はここがポイントだというのです。
だからこそ、“do + 名詞”に慣れてしまうと、英会話が一気に楽になるのだという考え方です。