人間が言語を話す場合には、発音に関してはあまり考えたりしません。考えついた事をどんどん順序良く話しているに過ぎません。
ネイティブスピーカーは言葉をつかさどる場所で言葉を聞いたり話したりしています。ものを考える場所が理性的な場所だとすると、言葉をつかさどる場所は、もっと感覚的な場所で、むしろ無意識的に近い領域であるように思えます。
なぜなら、私たちが日本語で話しているときは、日本語を意識せずに話をしているからです。つまり言葉を発音する事だけを考えるなら運動をやっていると同じです。
歩く、自転車に乗る、泳ぐ、楽器を弾く等と同じです。これは全部が手続き記憶で長期記憶に保存されています。
長期記憶に保存された記憶は忘れる事がありません。時々思い出せないのは忘れたからでなく、想起する時の問題です。しばらくすると思い出したりするのはそのためです。