豊田典子氏は次のように言っております。
「私は英語が全く出来ない」と思い込んでいる人が、この日本には多い印象です。しかし私が大学で教えている学生さんの中には、3ヶ月後に3分間プレゼンがスラスラ出来るようになった英検5級の人がたくさんいます。
それは“眠っていた潜在能力が表出した”というのとは違います。彼らの能力は眠っていません。リーディングとリスニングで覚えた知識をアウトプットする機会に恵まれなかっただけです。だから、その機会をうまく提供してあげるだけでも、英語での成功体験を積み重ねるお手伝いができると思います。
そしてもう一つ。巷で言われている「英語ができない」という言葉は、ほぼ「英会話ができない」ことと同じ意味になっています。でも実際は「英語ができない」と言っている人たちも、読み書きをさせたら世界的に見ても高いレベルだったりするのです(世界には学校にいくことができない子どもも多いのです)。なので、決して“会話ができない”という自分を責めないでほしいと思います。
それより大事なのは「英語を習得してから、何をしたいのか」をはっきりさせることです。ただ漠然と「ペラペラになりたい」だけでは、何をどのように勉強すれば良いのか曖昧になってしまいますが、それを明確にすれば学習法やゴールが決まってきます。
海外旅行を楽しみたいから英語を勉強する、という人は海外旅行向けの英会話を学べば良いと思うし、TOEICで高得点を取らなくてはいけない人はTOEICの勉強を頑張れば良い。カッコ良く英語を話したい人は、発音を磨いてみたり、実際に皆の前で話す機会を探すのも、全然アリだと思います。
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言語はいろいろな使い方があります。しかし、では何が言語の基本かと言えば音声言語なのです。言語を効果的に学習するなら音声の言語の方がずっと効果的な学習ができます。
それは音で言語を扱う方が楽であるからです。その時にもっとも重視すべきことは自然な音で自然な表現を覚える事です。
実際にやれば、それが最も効果的であり、実用的だと思っています。