1000時間ヒアリングマラソンの答えに対する返事 | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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梅田 正様


メールありがとうございます。梅田さんが言うように音声認識のメカニズムは解明されております。


しかし、音声認識は自分でもやっていますから、おおよその事は分かります。


http://www21.ocn.ne.jp/~smart/kangaeru1105.htm


人間の脳は計算をしておりません。人間は覚えていることを想起しております。すべての予測が経験によって学習されたものです。すると英語のリスニングも聞き取れないのは1000時間聞いてないからではありません。


音声認識のメカニズムは解明されていないもののでもこれだけは断言できます。つまり聞き取りできないのは、単に覚えていないからです。
成人が母語の日本語を覚える場合は、記憶にある多くの単語や表現は1回で覚えております。覚えられないものは1000時間かけても覚えません。


覚えるメカニズムも完全に解明されておりませんが、少なくとも時間に比例して記憶するわけではありません。


”消えたり、つながったり、とさまざまに変化する英語特有の音を体得するには、時間が必要なのです。” 音を聞くのに、音を体得すると言うのも可笑しい表現です。英語を覚えるのは時間が解決するものでありません。


覚えるメカニズムも完全に解明されておりませんが敢えて比較するなら、時間よりは繰り返しです。

覚えるつもりなら、大量の英語を聞くより繰り返しの方が良く覚えます。更に、人間の記憶は出力依存ですから、インプット(聞く)よりはアウトプットの方が記憶を促進します。


覚えるべき音は梅田さんの言うように音素の並びではなく連続的な音の変化だと思っています。

”英語特有の音を聞き取るには時間を掛けて聞け” と言う表現はどう考えても近代科学の常識を逸脱した説明だと思っています。


日本の英語教材には聞き流すだけで英語が話せるとかインチキ臭い教材が多く、日本人の英語レベルが低い要因の一つだと思っています。


梅田さんがなかなか私の電話に出なかったのも、貴殿がご自身で納得できる説明ができなかったからではないでしょうか。