日本では優秀なのに、世界では評価されない日本人。それは、世界の「評価基準」を知らないためではないか。「なぜ、日本では本物のエリートが育たないのか?」(ダイヤモンド社)を著した福原正大氏は次のように言っております。
”日本人が通用しない理由を、ビジネスを通して世界のエリートたちと接した経験から引き出した。それは、以下の3つ。
(1)正解にこだわり、その前提を疑わないこと。
(2)問題を解くための理論や枠組み(フレームワーク)を知らないこと。
(3)多様性の中で他者と議論をし、意見を交換しながら、新しい価値を生み出す対話力を身につけていないこと。
問題にぶつかったら、その答えを導くための課題設定能力が重要だ。そのためには、考え方の基礎となる論理や枠組み、それらを構築してきた哲学や倫理観を知っておく必要があるが、それが日本の教育の現場ではない。
さらには、多様性、すなわちいろんな人たちがいる中で自分を正しく主張し、他者とコラボレーションするための議論や対話に使えるレベルの語学力があるか、という観点から判断していくことがない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
これは英語を学習する人の多くにもこのような傾向が強いと思います。
何が文法的に正しいのか、何が正しい音なのかに拘ります。そして英語で話すことをおろそかにしているのです。言語が何をか知らないのです。言語とはルールや正しい音を並べる事でありません。多くの表現を覚える事です。
そしてその言語を使う事が言語習得の最終目的です。
多くの英語学習はどうすれば英語の試験の点が多くとれるかに関心を持ち、英語で議論をすると言う事などはほとんど考えておりません。